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肝硬変 1

これまで書いて来たように、さんざん飲んで心を病んでまた飲んでを繰り返してきた私ですが、
アルコール依存症が発症する以前から、健康診断で医師からは脂肪肝を指摘されていました。
腹部のエコー検査の結果からも、目視可能なほど私の肝臓は白っぽく見えました。
医師からの「お酒はどのくらい飲まれすか?」との問いに、
「毎日焼酎のお湯割りを3杯くらいです」と答えました。
本当は25度の焼酎を3合は飲んでいたんですけどね。
下された診断では要精密検査と出ていましたが、それを無視し続けました。
当時の私にとっては、酒が飲めなくなることのほうが恐怖でした。

月日は過ぎ、先ほどの健康診断から5年ほど経ったころから、
隠れ飲み、昼夜逆転、連続飲酒が始まりました。
仕事のミスが多くなり、体力が持続しなくなり、手の指先が震え始めました。
手の震えは酒を飲むと止まります。
飲むと脳がマヒするので、夢中になって徹夜作業をしたりします。当然飲みながらの作業です。
飲んだ勢いだけで仕事をするのでミスは多くなります。
そしてあの悪夢のような吐血と下血の日を迎えるわけです。

精神病院に入院して離脱症状も徐々に治まってきたころ、そこでは内科の診療が不可能ということで、
精神病院の近くにある総合病院の内科外来を受診することになりました。
まだ体に力が入らない状態だったので、車椅子に乗っての受診です。
採血をして出てきた結果は、重度のアルコール性肝硬変でした。
腹水、黄疸、浮腫みも指摘されました。
ひどくなると吐血をして死に至るケースもあると脅されました。
私が吐血して精神病院に入院した時に、医師から家族に対し、
「72時間以内に変化があれば覚悟をしてください」と言われたのも頷けます。
私の肝硬変はチャイルドピュー分類でグレードC(重度の肝硬変で非代償性)
肝硬変の中でも最も悪い症状でした。
そこで医師からは「この先一生酒を飲むことはできませんよ」と言われました。
「あ~、ついにこの時が来たかぁ」と落胆の色が隠せなかったのを覚えています。
飲んでいたころは周りに「酒は毎日飲んでるよ、病気になるまでは飲み続けるよ」と言っていました。
肝臓が悪くなっているなとは思っていましたが、まさかの肝硬変。
その中でも最悪のグレードC。 
後に書籍で調べてみると、3年生存率30% 正直落ち込みました。
肝硬変の薬を処方してもらい、精神病院での食事も他の入院患者とは別メニューとなりました。
その後も精神病院から総合病院への通院は続きました。

肝硬変の通院が4カ月ほど経ったころ、一方のアルコール依存症は回復の兆しを見せ始め、
精神病院は、晴れて退院することが出来ました。
肝硬変の治療は、紹介状を書いてもらえるということで、
自宅の近所の病院に通院することになりました。
続きは次回に書きます。

つづく。









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