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嘘がバレた(否認)

精神病院入院中の話です。
私は義務外泊の時に大きな間違いを犯してしまいました。
この病気を軽視してほんの少しとは言えスリップしてしまいました。
缶チュウハイを2口飲んでしまったのです。
今から考えてみるとアルコール依存症と肝硬変をナメていました。
  
義務外泊の目的は、お盆を控えお墓の掃除をすることでした。
自宅に帰るとすぐに入浴夕食を済ませ、片付けをする為に事務所へ行きました
書類の整理をしたり、ネットで調べ物をしていたら目が冴えてしまい、
とうとう一睡も出来ずに朝を迎えてしまいました。
翌朝はトラックに掃除道具を積込み8時にはお墓に到着、姉夫婦も手伝ってくれたおかげも有り
作業も早めに終了しました。
  
しかしここからが問題です。帰り道でトラックのエンプティランプが点滅していることに気付き
私はガソリンスタンドへ給油に行きました。
給油後ガソリンスタンドの近くのコンビニに0kcalコーラを買う為に立ち寄ったところ、
コーラの隣には缶チューハイが売っていて、思わずそちらに手が伸びてしまいました。
罪悪感などありませんでした。入院前からの条件反射(パブロフの犬)です。
家に帰りそれを袋から取り出した時、罪悪感が沸き上がってきました。
しかし、「睡眠薬替わりに少し飲めばいいか、バレなければいいか」と、
浅はかな考えが先に立ってしまいました。
前日徹夜の私は、缶チュウハイを2口飲んだところで睡魔に襲われてしまい眠ってしまいました。
私が眠って1時間ほど後、帰宅した妻にそれを見つかってしまい、
シンクに、残ったチューハイを捨てられました。
そしてそのことを病院にも通報されてしまいました。
  
でも発見されて良かったと思っています。
もし発見されていなかったらその後も隠れて嘘をつきながら飲酒をしていたことでしょう。
アルコール依存症は否認の病気とも呼ばれています。
常に人に嘘をつきながら隠れて酒を飲んでいました。

アルコール依存症末期ともなると、
・金が掛かるので、居酒屋より家飲みが多くなる
・外出時用に焼酎をペットボトルに小分けする
・家族が寝静まった深夜早朝にコンビニで買ってきて飲む
・外回りの時に車内で飲む
・昼休みにトイレに入って飲む
・夕方5時が待てずにコンビニの駐車場で飲む
・晩酌は晩酌でキッチリ飲む
・店員にアル中だとバレないように酒を買う店をローテーションで変える
・ゴミ収集日に大量のペットボトルと空き缶がバレないようにコンビニでこまめに捨てる
・固形物を食べなくなる
・風呂に入らなくなる
・ヒゲを剃らなくなる
・マスクと飴、消臭芳香スプレーが必需品になる
・などなど。

本人はバレていないと信じているけど、
周りは気付いているけど知らないふりをしているだけです。
本人は、赤ら顔で呂律が回っていないことに気付いていない。手の震えを隠すのが精一杯です。
飲酒欲求を満たすことしか考えていないので、周りが見えなくなってしまうんですよね。
そんな人が周りに居たら、私のような「死にぞこない」になる前に注意してあげましょう。

つづく。









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