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一度目の命の危機

私はアルコール依存症です。そして肝硬変です。もう一生酒が飲めない体です。
今まで書いていませんでしたが、私は10年ほど前にも、くも膜下出血で死にかけています。
右の脳にはチタンのクリップが入っています。

ある5月のGW明け、普段通り外回りの仕事をしていました。
仕事場に到着したのが10時の休憩時間ということもあって、
缶コーヒーをご馳走になり休憩後そのまま仕事を始めました。
それから30分ほど経った時のことです。
突然目の前が真っ暗になり、バタッっと道路に倒れてしまいました。
それを見ていた周りの人たちに「大丈夫か?」と言われましたが、
「ダイジョブダイジョブ、貧血です。よく起こすんですよ~」と。
確かにが学生時代に数回生徒集会で倒れたことがありました。
すぐさま立ち上がり、仕事を続けようとしましたが、ちょっと体の異変を感じ車に戻りました。
猛烈な頭痛と寒気と吐き気、そして発汗が止まりません。
これはマズイぞ、仕事を早めに切り上げ次の仕事場へ移動するふりをして近くのコンビニへ。
そこでも吐き気と頭痛が止まらず、(早く帰らなくちゃ)と発車しますが、不調は治らず、
たった20kmの道のりを3時間かけて帰ってきました。
それでも家まではたどり着けず、知り合いの署員のいる消防署へ直行(当時私は消防団員)
以前、脳梗塞の経験者から「吐き気と頭痛があったら脳ミソを疑え」と聞いたことがあります。
これは脳ミソだなと
消防署で「救急扱いで○○病院にお願いします」と、脳神経外科のある病院を指定しました。
冷静な判断だったなと今でも不思議です。
救急搬送され病院でCT検査を受けた後、「今日は帰れますか?」と医師に聞きました。
「今日は無理かもしれないよ」と医師。
されるがままにストレッチャーに寝かされ待つこと数時間、
目の前には家族と親戚、地元の友人の顔が。(あれっ?これって重症?)
手術することになったらしく、
「ちょっと眠りますか?」と言われそのまま記憶がなくなりました。
目が覚めたのはそれから3日後でした。そこはICUの中でした。
病名と手術の内容を知らされ、唖然としました。頭部は包帯でぐるぐる巻き、
しかも坊主頭でした。
頭蓋骨って開けることが出来るんだなと感心したのを覚えています。
そして手術後3週間で退院することが出来ました。幸いなことに後遺症も何もありませんでした。
後から調べたら、クモ膜下出血で後遺症もなく元の生活に戻れる確率は20~25%ということです。
退院時に医師から「タバコはダメ! 酒は程々なら良いですよ」と言われ、
帰りの車中では缶チューハイを飲んでいました。数年後に酒で苦労することも知らずに。
タバコも隠れて吸っていました。タバコでも私は嘘をついていました。
これが1度目の生命危機の話です。

先日私の愛車が故障したのですが、部品を取り替えたら元通りになりました。
でも私の身体は車や機械のように部品を換えても治るものでは有りません。
これからも、だましだまし生きていくしか有りません。
でもそれは全て自分の責任です。今後もそれを受け入れて頑張ります。

つづく。


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