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解除されても自粛

私は以前にも書いたように、とても弱い人間です。
自分を多忙な状態にしておかないとすぐに逃げ道を探してしまう困った性格です。
緊急事態宣言も解除はされたものの、第二波の恐れからコロナ自粛がいまだに続く現在も、
ヒマな時間を無くそうと日々何かを探しています。
仕事もヒマだし、病院には怖くて行けないし、例会も会場閉鎖で出席することも出来ません。
普段は朝にまとめているこのブログも就業時間中に書いている有様です。(現在16:45)

この4月に庭の隅で始めた夏野菜づくりや、メダカの飼育もその一環です。
畑は、朽ちたウッドデッキを解体するところから始まりました。
メダカは、物置の肥しとなっていた水槽を出して来てから始めました。
保護猫の世話はアルコール依存症発症以前から毎朝のルーティーンになっています。
飲み屋からの帰りに私の乗ったタクシーに飛び乗って来たのが、
捨て猫で腹を空かせてガリガリだった現在の愛猫です。
アル中が飲み屋から猫を拾って帰って来たので家族もビックリでした。
2匹目のネコは、私が精神病院入院中に、ずぶ濡れで瀕死のところを娘が保護してきて、
私の職場の事務所にケージを設置して飼い始めました。
退院して家に帰るとネコが2匹に増えていたのでこっちもビックリでした。
その娘も就職と同時に家を離れ、私が育ての親となっています。

退院と言って思い出すのが、家に帰る途中に通る片側二車線の道が怖かったことです。
もともと妻の運転はお世辞にも上手いとは言えませんが、
その時は特にそう思い、手のひらが汗でびっしょりになりました。
その恐怖心がピークに達し、
「旧道に入ってゆっくり帰ろうよ」と運転席の妻にお願いしました。
入院前は何の気なしに走っていた道や流れていく景色がとても新鮮に感じました。
「ちょっと止まって」と言って車を降り、5カ月ぶりに見る地元の風景を堪能しました。
その後もしばらくは、自分で運転をしていても夜道の運転が怖かったのを覚えています。
酒によって体力を無くした体と、壊れかかった脳ミソが、
当たり前の日常生活にも付いて行けなかったんでしょうね。

アルコール依存症と肝硬変を自覚し、さあ振出しに戻って再出発だ!という前向きな気持ちと、
これからどうしよう?周囲の人は以前のように接してくれるかな?という不安が入り混じり、
それからしばらくは仕事をしていても生活していても心のモヤモヤは晴れませんでした。

退院後は、何事も自己処理して達成感ばかりを望んでいた部分を抑えて、
他人に任せたり甘えたりするように、自我を抑える努力しています。
仕事を妻に手伝ってもらったり、買い物に付き合ってもらったり、
時にはコンビニで子供におごってもらったりしています。
何しろ私の財布の中には1,000円しか入っていませんから。
子供たちも、ダメダメな私の姿を見ているので、「一生酒は飲まない」と言っています。
ホントにダメな旦那でダメな父親です。

反省してます。

つづく。



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ヒロポン

「ダメ人間がアル中になるのではなく、アル中になるからダメ人間になるのだ。」
お互いに酒を止めてアル中を克服すれば、ダメ人間をやめれますよ。
by ヒロポン (2020-05-29 05:49) 

七(なな)

断酒して3年、私はこの病気を忘れません。
恥ずかしい部分やダメな部分を隠していては
新しい自分と向き合えませんから
自分への戒めとして一生連れて行きます。
断酒成功はゴールではなく単なる通過点。
酒を止めてからがスタートだと考えます。


by 七(なな) (2020-05-29 17:45) 

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