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酒に失礼だろっ!

今日は日曜日、宣言解除で飲酒注意報発令中です。
みなさんご注意を!

仕事の効率低下や仕事上の失敗、周囲の信頼を失う、飲酒運転などの問題など、
酔っている間はこうした悩みを忘れていられても、
しらふになれば山積みの問題が目の前にありました。
にもかかわらす私は、しらふに戻るのを恐れるがごとく飲み続けました。
酒を飲めば気分はハイになり、それらの問題を忘れることができました。
酒を飲めば、めんどくさい仕事も、多少の間違いはあったとしても、
勢いだけで乗り越えられました。
しかし、酒がなくなると、忘れていた不安が再びよみがえってきて、
仕事が手につかなくなり、また燃料補給の繰り返しでした。

以前にも書きましたが、私は酒で死ぬ直前まで行きました。底つきってやつです。
その経験をもとに、2年以上ネット上でアルコール依存症について、
全国の見ず知らずの人たちと語り合っています。
私のような死の恐怖を味わったことのない、やめたいけどやめられないという人が大半です。
そのような人には、スリップしそうになったらアルコール専門病院や市の福祉課、
保健センター、断酒会やAAのような自助グループを勧めています。
その話の中で、「なぜ断酒会に決めたのか?」と聞かれると、
入院していた病院が断酒会寄りだったから、地理的な理由から、
AAはニックネームで呼び合うので、それが恥ずかしかったから、
12のステップを読むのがめんどくさいから、と答えます。
断酒会の例会も、AAのミーティングも、入院中の院外研修で両方回りましたが、
やっている内容はほとんど一緒です、年齢層はAAのほうがちょっと低いかも?
とも答えます。

最近は、節酒による治療法もあるそうですが、私はそれを疑問に思います。
節酒のほうが断酒より難しいということを知っているからです。
一口でも飲めば、とことん飲んでしまうのを知っているからです。
適量という言葉は、重度のアルコール依存症の私にはありません。
アル中のヤツが、飲んでいる最中に途中で飲むのをやめられるか!と思うのです。

この病気になるまでは、飲みすぎて込み上げてくるものがあっても無理やり飲みこんでいました。
一口でも吐いたら、「オマエ、酒に失礼だろっ!」と諸先輩方から叱られ、
大人の階段を上っている気でいました。
後輩たちにも、先輩の教えを忠実に伝授していました。
それが、蓋を開けてみたらこのザマです。
今では、「あまり飲みすぎるなよ」と優しく言える自分がいます。
でもたまに「アンタに教えられたんだっ」と苦情を言われてしまい、反省しています。
私も若いとき、「オマエの親父にはよく飲まされたんだ」とよく復讐されていました。
住んでいる土地柄、なるべくしてなった病気なのかもしれませんが、
まさか、酒を飲めない日が来るなんて考えてもいませんでした。
でも、なってしまったからにはしょうがない、
真摯にそれを受け止め、今までの悪しき習慣を反省し、
一生断酒をして、治療に専念しようと思います。

つづく。









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コメント 2

ヒロポン

薬として酒を飲むのは危険だと言います。
我々は酒に対して(作った人)大変失礼な飲み方をしてました。
節酒治療は撒き餌と聞きました。結局は節酒は無料だと本人に悟らして、断酒させる。そのための方便らしいですね。
by ヒロポン (2020-05-31 16:44) 

七(なな)

減酒治療はヨーロッパで多く試されているようですね。
そのための治療薬も出てきていますね。
私のような末期まで行ってしまった人はともかく、
初期段階の人ならば試してみるのもアリなのではないでしょうか?
症状も治療法も人それぞれです。
by 七(なな) (2020-05-31 19:12) 

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