行動力不足

梅雨なのに暑い日が続きます
そんな日は0kcal炭酸水が止まりません。
あの清涼感は身体に染みついて忘れられないんですね。


（2019.11.20の日記より）

23時ごろ息子を迎えに行く途中、道で何かがひかれているのを見た。
よく見ると肌色の足が2本、まさかひき逃げ？と思い、慌ててブレーキを踏んだ。
落ち着いてもう一度見ると、それは大きなシカだった。
スカートをはいた女性の足と見間違えたのだ。　ホッとしたよ～。
でも、ひいた車も大ダメージだったろうな？フロントはめちゃくちゃだと想像する。
　　
俺は、生まれながらにして落ち着きがない性分だ。
常に何かに追われていないとイライラしてしまう。
スケジュール表も真っ黒じゃないと気が済まない。
ガムが一年中、口の中で動いている。タバコもチェーンスモーカーだった。
ヒマな時間を極端に嫌った。追い込まれているほうがノンストレスだった。
空いた時間から逃げるように、不安な自分を解放するがごとく酒を飲んだ。
酒を飲むと少し気持ちが落ち着いた。
そしてそれが慢性化していき、歯止めが利かなくなった。
昔は美味しい酒だった、楽しかった、気持ちが高揚した。
いわゆる良い飲み方だった。
いつのころからか酒の味を感じなくなった。
ただ心に空いた穴を塞ぐように、惰性で酒を口に運ぶだけの作業となった。
そしてある日のこと、吐血、下血が止まらなくなり緊急入院させられた。
生命の危機だった。

酒をやめて3年、今はコーヒーと炭酸水が止まらない。
タバコもニコチンタールの入っていない蒸気式のものに換えた。
脳と身体が、アルコール、ニコチン、タールを欲しているわけではない。
我慢もしていない。
酒とタバコの代用品で満足している自分がいる。
人に迷惑を掛けなくなり、健康面にも悪くはない。
だが結局、生まれ持った性質までは、簡単には変わらないってことはわかった。
残された課題は、信頼の回復である。
俺の性格上、どうしても気が焦ってしまう。
一番の特効薬は「多忙」なのだが、自分ひとりの力ではどうにもならない。
かと言って、何かストッパーになるものも簡単には見つからない。
断酒会も待避所にはなるが、それは一時しのぎでしかない。
　　
何かを止めるのは、気合で何とかなる。ねじ伏せて見せる。
しかし、新しい何かを探すのが難しい。
　　
ヘタに手を出して失敗もしたくないし。
新しいことを始めるのが怖くて仕方ない。
　　
行動力不足だな、コレは。
　　
つづく。

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