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転移と再発

今日は、転移と再発についてのお勉強。

転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れなどに乗って、
別の臓器に移動し、そこで成長することを言う。
また、再発とは、治療の効果によりがんがなくなったあと、
再びがんが出現することを言う。
肝切除による治療後に再発する場合は、肝臓内での再発が殆ど。
初回再発の90%以上が肝臓内での再発と言われる。
その要因としては、肝臓内の血管を介した肝内転移のほか、
肝切除後の残存肝からの新しい肝細胞がんの発生が考えられる。

・肝臓以外の部位(肺、副腎、リンパ節、腹膜)に転移している場合
 転移がみられる進行性の肝細胞がんに対しては、
 通常、分子標的薬による治療を行う。
・脈管侵襲陽性の肝細胞がんの場合
 脈管への広がりの程度によって、塞栓療法または肝切除を行う。
 それらの治療を選択することが難しい場合は、
 肝動注化学療法または分子標的薬による治療を行う。
・骨に転移している場合
 分子標的薬による治療や、必要に応じて、
 痛みの緩和を目的とした放射線治療を行う。
・脳に転移している場合
 分子標的薬による治療や、必要に応じて、脳への放射線治療を行う。

療養(経過観察)
治療後も定期的に通院し、体調の変化や再発の有無を確認する。
肝硬変の場合は、肝臓の別の場所に新しいがんの発生に対する注意が必要。
再発の危険度が高く、頻繁、かつ長期的な通院が必要となり、
3 ~ 6カ月ごとに定期検査を実施。
定期検査では、肝機能や腫瘍マーカーを調べるための血液検査に加え、
必要に応じて、エコー検査や造影CT検査、MRI検査などの画像検査を行う。
また、PET検査、骨シンチグラフィなどを行う場合もある。
自覚症状として、熱がなかなか下がらない、おなかが張って苦しい、
息苦しい感じが続く、疲れやすい、足がむくむ、食欲がない、
何となく足元がふらふらする、手指が震える、ぼうっとしたり、
眠りがちになったりする、などの症状が普段の状態と比べて強いとき、
あるいは急にひどくなったときは、担当医に連絡して受診。

また、セカンドオピニオンも視野に入れておく。
   

つづく。


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