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ブラックアウトと海馬

昨日はブラックアウト酒乱について記したが、
今日は記憶力について考えてみようと思う。

俺はどちらかというと記憶力には自信があるほうだ。
断片的ではあるが、2歳のころの記憶から覚えている。
たまに雑談から「あれって何年生の時のことだっけ?」って話になる。
俺は、その時の情景、季節、気温、天気、その場所の臭いなどから、
記憶を掘り起こし、答えを導いていく。
例えば先日、「堀江淳のメモリーグラスって昭和何年の歌だっけ?」という話になった。
俺は計算した。
あれは地元の家族会で行った熱海旅行の時にバスの中で聞いた曲だから、中学2年の夏
ってことは昭和56年(1981年)が正解。

学生時代、暗記物は強かった。
公式、年号、場所、人物の名前は語呂合わせですぐに覚えた。
英単語も連想記憶術で覚えた。
しかし、その成り立ちや人物の背景などには全く興味が無かった。
テストで点数が取れればそれで良かった。
しかし読解力が無いので国語は苦手だった。
完読できたのはマンガ本だけ。
余った時間で自分の好きなことに没頭していた。

記憶力は海馬を鍛えると良いと言われる。
ではまたブラックアウトと結びつけて考えてみると、
ブラックアウトは、脳の中にある記憶を司る『海馬』との関わりが深い。
ブラックアウトの特徴は、本人には記憶がないのに、
周囲から見ると普通に行動していると思われること。
一過性全健忘(丸一日程度の記憶がなくなる疾患)と症状が類似していることから、
ブラックアウトは海馬の障害が原因ではないかと推測される。
アルコールの脳内濃度が一定以上になると、
海馬の神経細胞がその働きを失うと考えられる。
そして記憶を脳の中で形成することができなくなる。
海馬は大変な状況になっているのに、
脳内では空間的な認識を司る中枢部分や言語中枢は働いているため、
普通に会話したり、家に帰ったりできる。
ブラックアウトを経験した人であれば分かると思うが、
本人には全く記憶がなく不安なのだが、
周囲に聞くと「え、普通だったよ」と言われることが多い。
「またやっちゃった~」と笑っていられるうちは良い。
しかしブラックアウトを頻繁に起こすことによるリスクは大いにある。

俺はたまに寝ぼけて、夢と現実の狭間で、
「あれっ?これは夢?」と思うことがある。
夢遊病に近いこの現象も、ブラックアウトに近いものがあるのではないのか?


つづく。


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