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自助Gの存在意義

トンガ沖で発生した海底火山の噴火による津波警報が各地で出ている。
港町生まれの妻は、一晩中最新情報を食い入るように見ている。
山育ちの俺は、津波=潮位が少し高くなる という感覚であったが、
東日本大震災を見て、その認識を変えた。
海の近くの人には注意してもらいたい。

久しぶりに自助グループの例会に行った。
帰り道の車内で、自助Gの存在意義について妻と話した。

▼セルフヘルプグループとは
同じ状況にある人々が相互に援助しあうために組織し、
運営する自立性と継続性を有するグループである。
とある。

妻の意見↓
一番ひどかった時のことを忘れてはいけない。
例会の場で酒害体験を語ることによって、
その時のことを思い出し、再飲酒を防ぐ。
ひとりではアルコール依存症を克服できない。

俺の意見↓
二度と酒を口にすることはない。
「酒」を語ることによって、あのころの高揚感を思い出してしまう。
酒のないこれからの人生を開拓したい。

意見は真っ向から対立した。

妻の意見は模範解答である。
たしかに仲間は大事である。
しかし、自助Gは数あるコミュニティの1つであると考える。
その中で、コミュニティにも優先順位を付ける。
仕事の集まり、家族の集まり等などの中で断酒会は、
「忘れられない程度に参加すればよい」という位置づけとなる。

もし俺が健康体ならば、「魔が差した」ということを言い訳に、
飲んでしまうこともあるかもしれない。
しかし俺は、大量飲酒を引き金にアルコール性肝硬変を併発し、
1年前には肝細胞がんが発見され、切除手術を受けた。
現在は、残された人生を逆算するような生活を送っている。
同年代の人たちよりも、確実に短い今後の人生を、
「酒」なんかに邪魔されたくない。

アルコール依存症発症時、俺は酒に支配されていた。
しかし、「再飲酒をしてしまうかもしれない」
といった不安な時期はもう過去の話だ。
今は酒を見ても嫌悪感しか沸かない。

それは、「酒」よりも大切なものに、
遅ればせながら気付いたからだ。

つづく。 


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