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被害者ではない

今週に入ってから猛烈な暑さが続いてる。梅雨前線はまだ南に居るのに・・・
これから3ヵ月間はこの暑さとの戦いだ。
言ったって仕方ないのだから、「過去最高」とか「10年に一度」とかは禁句にして欲しい。
ニュースでは、「高齢者バンドに令和の夏は暑すぎる」という理由で
サザンもフェス出演を今回で最後とすることを決めたのだそう。
ライブは魅力的だが、近年の夏の暑さは演者も観客も危険だ。

山口達也さんの記事を見つけた。
山口さんは「飲めるのはかっこいい」と思い20代で飲酒を開始。
徐々に飲酒量が増え、家で飲むようになると量が分からなくなってしまったのだという。
この辺は「酒を飲む大人が羨ましい」「酔っぱらって楽しそう」「早く大人の仲間入りをしたい」
と思っていた俺と似ている。

山口さんは会社を設立し、アルコール依存症の当事者として、
各種依存症者向け講演活動や企業向け危機管理セミナーを全国各地で行っているのだそう。
その活動は素晴らしいことだとは思うが、「断酒歴3年半で講演って・・・」
「金儲けのための撒き餌にされているのではないか?」とも思ってしまう。
この病気は10年経っても20年経っても一口飲んでしまえば簡単に元に戻ってしまう。
俺が精神病院に入院していた時に、同室で再入院していた初老のおじさんが、
「俺も10年は我慢できていたんだけどなあ」と言っていたのを思い出す。

山口さんは、高齢者介護や障害者支援事業を行う会社のCMで広告塔として起用されたそうだが、
その介護事業者の部下への傷害事件や横領事件などの不祥事が発覚。
CMに起用されただけとはいえ、危機管理セミナーを行う人間としては、
肝心の「危機管理」が少し足りていなかったのではないか?とも思ってしまう。

アルコール依存症の俺も、死ぬまで発展途上の身なので言える立場ではないが、
彼が過去の過ちを反省しているのであれば、更生の機会を与えるべきとだと思う。
アルコール依存症の治療も応援するし、社会復帰だってしてほしい。
だが、アルコール依存症と過去の未成年者を自宅に泊めた問題とは別問題である。
大谷選手の元通訳もギャンブル依存症ではあったし治療はすべきだろうが、
それと大谷選手の金を盗んだこととは別なのと一緒。

依存症でも犯罪に手を染めない人だっている、てかそっちのほうが大多数だ。
何でもかんでも依存症と犯罪を結びつけるのは違うと思う。
すべてをアルコール依存症のせいにして、まるで未成年への強制わいせつはおまけみたい。
世の中に人に、依存症者 =犯罪者 と思われては、回復に向けて精進している人も報われない。

酒、麻薬、ギャンブル、スマホ、性、どんな依存症でも
罪を犯して自分を依存症の被害者みたいに思っているのなら大間違いだ。
酔っ払いでも素面でも、やって良いことと悪いことがある。


つづく。


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