もー頭に来ちゃう(怒)

断酒会家族会の例会を終え帰宅した妻が開口一番、
「もー頭に来ちゃう、ねえちょっと聞いて（怒）」
妻の話の内容は、来月予定されている家族会主催の講演会の会場が取れていないということだった。
その会場とは、いつも例会で使用させてもらっている市の施設だ。
講演会及び勉強会は終日行われるというのに半日しか取れていないと言われたのだそう。
「それも例会のついでに言われたんだよ、分かってたならすぐに連絡してくれなくちゃ（怒怒）」
妻はもう完全に沸騰していた。

講師の先生には連絡済みで、ご多忙中にもかかわらず予定に入れてもらっている。
俺が作らされたチラシもに他支部に配布、各所に設置済みだ。
会場変更ともなれば、全部最初からやり直しだ。
特に参加申し込み書は作っていないので、
チラシを見た人が、誰が何処から来るのかもわからない。

事務作業のやり直しは1時間もあれば簡単にできるが、
講師の先生を始め、チラシ設置をお願いした機関、チラシ配布をお願いした人たちに、
予定変更の連絡、各所チラシの配り直しをもう一度しなけらばならない。
講演会まであと1ヵ月、もう間に合わないかもしれないがやるしかない。

俺はその講演会当日に予定が入っていたのだが、急遽キャンセルして、
当初予定のチラシを見て来てしまった人たちを、変更した会場までピストン輸送する役を買って出た。

会場を予約する係は、断酒会の役員にお願いしていた。
例会場は支部長とは別に会場ごとの長が予約することになっている。
「この会場は人気があるからさ、くじ引きで負けちゃったんだよ」と言っていたそうだ。
それならそうと、早急に対処しないと大変なことになってしまうことに気づかないのだろうか？
過去にも同じ過ちを何度も繰り返している。
俺も過去に2回ほど被害に遭った。
例会場の取り忘れで例会を開くことができず、空振りで往復2時間かけて帰宅する羽目になったのだ。

その人はいわゆる「俺が俺が」の人で、他の人に道を譲らず孤立して裸の王様状態だ。
例会でも司会者であるにもかかわらず、他の人の発言に時間制限をかけてでも、
司会者にもかかわらず、自分の断酒自慢や飲んでいたころの武勇伝を語るために時間を作るのだ。
俺は例会に通い始めたころからそれに疑問を持ち、その会場は避けている。
少し喧嘩っ早い俺は、正面から向き合うと口論になりかねないからだ。

このような類のミスというか怠慢は、仕事でも他の集まりでも絶対にあってはならないこと。
でもそんなことを言っていても始まらない、早急に対処せねば。


つづく。



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