ガン手術と秋の長雨
今週はハッキリしない天気が続いている、まさに秋の長雨だ。
秋雨とは、日本において8月後半頃から10月頃にかけて降る長雨のこと。
秋の長雨のことを秋霖とかススキ梅雨と呼ぶそうだ。
まあ、この秋の長雨は毎年のことなので気にしないが、
そこに台風が来られると地盤が緩んでいるためとても危険だ。
2019年10月に日本を襲った台風19号の時のようにならないことを願う。
この時期になると思い出すのが、2020年10月の肝細胞癌の腹腔鏡手術のこと。
あの年も手術の前後はず~っと雨が降り続いていた。
手術後の入院期間はベッドの上で窓の外の雨を眺めていた。
9月のMRIで癌細胞らしき白い影が発見され、ダメ押しのCTで確信へと変わった。
10月15日の手術を控え、手術前検査と診察は終えて、入院準備に取り掛かっていたころだ。
入院前に小説やマンガ、映画や音楽などのデータをタブレットに移したり、
仕事の心配、ネコたちやメダカの餌付けの心配、
蒔いたばかりの冬野菜の心配などして気を紛らわせていた。
そういえば妻と一緒に手術の成功祈願のために病院近くの大きな神社にも行ったな。
小心者の俺は、とりあえず何かをしていないと頭がおかしくなりそうだった。
酒によって周囲に多大なる迷惑をかけた、反省している、後悔している。
依存症と肝硬変の回復にも精一杯気をつけて来た。
3年半、飲酒欲求も無ければ肝機能の数値も良かった。
しかし、一番恐れていた事態になってしまった。
医師からも「定期健診ならばは正常と言われますよ」と言われるほど、
肝機能も正常値になるまで回復していたので、
まさかこんなに早く癌になるとは夢にも思っていなかった。
手術を控え、俺は家族の前では不安な素振りは見せないよう努力した。
「痛いのはイヤだから麻酔で早く眠らせて欲しいな」なんて強がっていた。
アルコール依存症の俺は否認のプロだ。
不安な気持ちを隠す、隠すことには慣れている。
依存症の俺は筋金入りの嘘つきだ。
そう強がって手術に臨んだ。
癌細胞を摘出してから今年の10月で丸4年、
アルコール依存症と、重度の肝硬変と診断されてから7年半が経った。
いつ癌が再発転移するか、いつ再飲酒してしまうかわからないが、
俺は今もなお酒を飲まずに元気に生活できていることに日々感謝せねばならない。
つづく。
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秋雨とは、日本において8月後半頃から10月頃にかけて降る長雨のこと。
秋の長雨のことを秋霖とかススキ梅雨と呼ぶそうだ。
まあ、この秋の長雨は毎年のことなので気にしないが、
そこに台風が来られると地盤が緩んでいるためとても危険だ。
2019年10月に日本を襲った台風19号の時のようにならないことを願う。
この時期になると思い出すのが、2020年10月の肝細胞癌の腹腔鏡手術のこと。
あの年も手術の前後はず~っと雨が降り続いていた。
手術後の入院期間はベッドの上で窓の外の雨を眺めていた。
9月のMRIで癌細胞らしき白い影が発見され、ダメ押しのCTで確信へと変わった。
10月15日の手術を控え、手術前検査と診察は終えて、入院準備に取り掛かっていたころだ。
入院前に小説やマンガ、映画や音楽などのデータをタブレットに移したり、
仕事の心配、ネコたちやメダカの餌付けの心配、
蒔いたばかりの冬野菜の心配などして気を紛らわせていた。
そういえば妻と一緒に手術の成功祈願のために病院近くの大きな神社にも行ったな。
小心者の俺は、とりあえず何かをしていないと頭がおかしくなりそうだった。
酒によって周囲に多大なる迷惑をかけた、反省している、後悔している。
依存症と肝硬変の回復にも精一杯気をつけて来た。
3年半、飲酒欲求も無ければ肝機能の数値も良かった。
しかし、一番恐れていた事態になってしまった。
医師からも「定期健診ならばは正常と言われますよ」と言われるほど、
肝機能も正常値になるまで回復していたので、
まさかこんなに早く癌になるとは夢にも思っていなかった。
手術を控え、俺は家族の前では不安な素振りは見せないよう努力した。
「痛いのはイヤだから麻酔で早く眠らせて欲しいな」なんて強がっていた。
アルコール依存症の俺は否認のプロだ。
不安な気持ちを隠す、隠すことには慣れている。
依存症の俺は筋金入りの嘘つきだ。
そう強がって手術に臨んだ。
癌細胞を摘出してから今年の10月で丸4年、
アルコール依存症と、重度の肝硬変と診断されてから7年半が経った。
いつ癌が再発転移するか、いつ再飲酒してしまうかわからないが、
俺は今もなお酒を飲まずに元気に生活できていることに日々感謝せねばならない。
つづく。
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