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世界脳卒中デー

昨日は朝起きたら大雨、しかし7時ごろカラカラッと晴れた。
あと数時間早く雨が上がってくれていたら、気分もちがうし段取りを変えないで済んだのに。
まあ天気だけは誰に文句を言っても仕方ない。

一緒に俺の後輩のところにいって3匹の子猫を引き取った断酒会会長からお礼のLINEがあった。
「子猫たちはもう慣れましたか?名前は付けましたか?」と返信した。
俺は顔つなぎの仲介役でしかないが、末永く可愛がってあげてほしい。
LINEの中で、断酒会季刊誌の原稿を頼まれたが、俺は何度も原稿を書いているし、
前回はガンと寿命の話まで書いてしまったのでネタ切れだ。
書こうと思えばこの日記の内容を抜粋すればいくらでも提出することはできるが
俺の原稿では出涸らし感万歳になってしまうので、もっとフレッシュな話題を持っている方に、
原稿を書いてもらうようお願いした。

昨日10月29日は「世界脳卒中デー」だったそうだ。
俺も15年前にクモ膜下出血で開頭クリッピング手術を受けている。
脳卒中の一つであるくも膜下出血は、3分の2の方が死亡または後遺症が残るといわれている。
幸いなことに俺の場合は手術、3週間の入院の後に何の後遺症もなく復活することができた。

5年生存率は50%前後とされている。
病院に着いた時の状況に大きく影響されるが、
意識不明の状態で行院に運ばれた場合は、完全に社会復帰できる可能性は10%程度。
頭痛があるが意識は保たれた状態で運ばれた場合は、70%で社会復帰できる。
ほとんどまたはすべての精神機能と身体機能が回復する人もいるが、
多くの人では体の片側の筋力低下、麻痺、感覚消失や、言語障害などの症状が残る。
治療しなければ最初の1か月の再発率は50%と非常に高いが、
きちんと治療を行った場合には最初の1年後の再発率はクリッピング術の場合0%、
コイル塞栓術の場合0.16%程度とされている。

俺の1回目の生死の境目は、このクモ膜下出血だった。
この時も妻は、「72時間以内に手術をしないと手遅れになるかもしれません」と言われた。
2回目は、末期の肝硬変と末期のアルコール依存症で緊急入院した時。
この時も「72時間以内に変化があれば、もしものことを考えておいてください」と言われたそうだ。

俺はこれまでの人生で2回命拾いをしている。
この2回で運を使い果しでしまったのかもしれないが、まあそれで良い。
その2度の経験があったおかげで、過去の失敗や反省、目の前の困難にも、
落ち着いて対処することができるようになったようなきがする。

人は生きていれば必ず人生を終える日が来る。
肝臓に爆弾を抱えている俺は、その日が他の人よりも早い可能性は高い。
毎朝書いているこの日記も、長編のエンディングノートになるのかもしれない。
過去を振り返りながら現在のことや未来のことを毎朝書き留めているこの時間は、
自分を見つめ直す良い機会となっている。


つづく。


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