SSブログ

断酒と節酒

先日、通院がてら、入院中の人たちの院内ミーティングに顔を出してきました。
家族が、「これは入院させなければいけない」と思って入院させてもらっている人ばかりなのに
入院患者のみなさんはまだ禁酒の身で、断酒したことの無い人ばかりなので、
過去の飲酒していたころの経験談はすらすらと出てくるのですが、
いざ断酒の話になると、したことも無いのに「断酒は出来る」とか、「節酒は出来る」とか、
理想的な教科書どおりの発言ばかりしているように感じました
入院のおかげでせっかく3ヶ月の禁酒をさせてもらっているんだから、
退院後も再飲酒と再入院を繰り返さないように断酒を頑張ってもらいたいところです。
家族が見方をしてくれる人はまだ良いのですが、
再入院させたら家族がほったらかしと言う人を入院時に数名見てきております。
私は人知れず隠れ酒をしていた自滅型アルコール依存症なので,
酒乱の人のことは良くわかりませんが,
再飲酒再入院のひとには酒乱の人が多いように思えます。
入院したてのころは「おれは静かな酒だ」とか「楽しい酒だ」と言っていた人が退院間近になると
飲んで騒いで警察に世話になったことがあるとか、物を投げる癖があるとか言い出します。
そんな人が節酒できるはずがありません。
断酒の三原則(通院、抗酒剤、自助グループ)やブログやTwitter、You Tubeを駆使して、
生涯断酒を心がけてもらいたいと願い病院を後にしました。
ちなみに私は肝臓に障害があるので抗酒剤は試したことがありません。

アルコール依存症なのにそれに気づいていない若しくは気づかされていない人
この病気のことを詳しく知らない人、またはをれを認めたくない人、
この病気が精神病だということに引け目を感じている人
アル中アル中と言われるのが恥ずかしい人も多いはずです。
私はアルコール依存症は病気でありそれを認識できているだけ幸せなのかもしれません。
断酒の三原則も守らず、回復に向けて努力していない人は今頃どうしているでしょう?
節酒と言って、度を越した飲酒により再入院している人も少なくは無いと思います
私は意志が弱いので、退院後に節酒と言って飲み始めたら、
そのままズルズルと元のように戻っていたと思います。
再入院なんてことになったら即離婚でしょう。
  
節酒(減酒)による治療法をハームリダクションと呼ぶそうです。
最近流行っているみたいですね。

【私は節酒(減酒)によるアルコール依存症治療は認めません!】
個人的な見解ですのでお気になさらずに。

ハームリダクションはアルコール依存症初期の人や、
健康のために酒を止めると言っている人には効果があると思いますが、
私のような「底つき」を経験した人には逆効果だと思います。

私は一生断酒するつもりです。
  

つづく。








にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ
にほんブログ村

アルコール依存症ランキング
nice!(0)  コメント(0)