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酒の無い休日

最近度々思います。
一緒に入院していた時の仲間は、今頃どうしているのだろうと。
通院日でも、自助グループの例会やミーティングでも顔を見ません。
高齢化、仕事が忙しい、家事が忙しい、めんどくさい、
もしくはもう飲んでしまっているなど、いろいろ想像してしまいます。

その仲間の一人が入退院を繰り返し先日亡くなったと聞きました。
私と同年代で、同じく彼も肝臓を壊していました。
食事の時間には、私と彼だけが肝臓病メニューでそれも一緒でした。
彼は退院後も酒を止められませんでした。
酒を止められなかっただけで、人間なんて簡単に死んでしまうものなのですね。

入院していた頃は、30歳代~50歳代の比較的に若い人たちも多くいました。
退院後、病院の診察に行ったときに数名再会しましたが、
自助会に出席している人、出席していない人が、まちまちです。
再入院している人もいると仲の良い看護師に聞きました。
入院中は通院と効酒剤と自助会出席の三本柱で退院後も頑張ると言っていたのにね。
帰り際、その看護師に「いつでも待ってるからね~♪」と言われました。
私に「酒を飲め」とでも言っているのでしょうか?(笑)

先日、本当に何も無い1日を過ごしました。
朝寝坊をして朝9時に遅い朝食を食べ、
肝硬変には食後の休養が必要だからと、1時間の仮眠を取り、
その後は昼食まで、アルコール依存症と肝硬変についてネットで調べ物をしました。
午後2時に遅めの昼食を食べ、また休養と言う名の1時間の仮眠、
その後1時間ウォーキング。夜8時に夕食を食べ、風呂に入って就寝。
日曜日なので、電話も無く本当に何も無い1日でした。

そんな日があったら、以前の私ならば絶対酒を飲んでいただろうと思います。
起床後、朝から酒を飲みだして食事も取らずに、睡魔に襲われたら寝て、
起きたら酒を飲んで、その繰り返し。
隣では聴いてもいないのに音楽だけがパソコンの中で鳴っている。
そして月曜日の朝、二日酔いにもかかわらず何も無かったように仕事に出ていました。
周りの人たちは、さぞ酒臭かったでしょう。

でも今は違います。
進んで家事の手伝いをして妻と一緒に買い物に行って一緒にウォーキングして、
子供の送り迎えをして、家の中での会話の時間も大切にしています。
妻や子供には「まるで別人みたいだね」って言われます。
休日と言えば、朝から晩まで酒浸りで、あろうことか子供の送迎も飲酒運転でした。

子供たちも、最近では相談事があると妻よりも先に私に話してくれるようになりました。
「なんで俺に聞くの?」と言うと、
「かあさんは何でも否定的だから相談にならない」だそうです。
酒を止めて、少しはまともになれてきたような気がする昨今です。


つづく。








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酒宴でも我慢

退院して肉体的に辛かったのが体中の痛みと体力減退、筋肉の衰えでした。
50肩で腕が上がらず、同じ体制を取っていると節々が痛み、
体力自慢だった肉体は疲れやすく、長時間立っていることさえ辛い。
灯油の入ったポリタンクを持ち上げられないほど減退していました。
車の乗り降りも「ヨイショッ!」と声が出るようになりました。
外仕事やウォーキングの後は、疲れてすぐに仮眠を取ってしまいました。
帰宅後に食事を取って処方された薬を飲むと、すぐに寝てしまいました。
1日に数回仮眠を取るので、夜眠れない時も有りました。
そんな日は眠剤を飲んで無理矢理睡眠をとるようにしていました。
健康で持続力のあった身体が懐かしかったです。

アルコール依存症になる前から、「そんなに飲んでない」とか
「いつでもやめられるよ」とか、
「俺の肝臓は強いんだ」とか「俺は大丈夫」とか
「病気になったら辞めればいいんだ」とか
言っていた過去の否定的な発言を悔やみました。

今後も寄合いや新年会、忘年会、総会、旅行など誘惑は少なからずあると思います。
どうしても出席しなければならないものを除き、欠席していく方向で考えています。
今は自宅で言わば無菌状態でいられて、酒を飲まない自信がありますが、
外に出て周りが酒を飲んでいるのを見ると、心が揺らぐこともあるでしょう。
周りが揚げ物や塩分の多いものを食べていると、
つい箸が出てしまいそうになってしまうこともあるでしょう。
でも私は病人です。一生病人です。決して治ることの無い病気の病人です。
それを忘れること無く、もし酒の席に出ても飲食には注意をして乗り切ります。

周りの人も私がアルコール依存症で肝硬変だと言うことを知っている人が多いです。
ですから、無理に飲食させられることは無いと思いますが、
酒が入ってくると、過去の私を知っている人は、
「一杯くらいいいだろ?」と言ってくる人もいると思います。
ですが私は飲みません。
酒は勿論のこと、オードブルには揚げ物が多くて肝硬変の私には食べられません。
おしんこも塩分が多くて食べられません。
醤油をつけずに食べる刺身は美味しく有りません。
時間つぶしに酒を注いで回ると 注ぎ返されるので回りません。
お酌に来られてもウーロン茶を注いでもらいます。
そして私の胃はウーロン茶で満腹になります。
ウーロン茶と甘いお茶菓子を食べて2時間が終了します。
酒宴の2時間が過ぎ、手締めが終わっても好きな人はまだ帰りません。
そういう時は妻に迎えに来てもらって車で帰ります。
私は酒を飲んでいたころから、つまみにはあまり手を出さないほうでしたが、
なぜあんなに脂っこいもの、塩辛いものが酒には合うとされているのでしょう。
酒自体高カロリーですが、あれでは他の臓器にも血圧にも良くはありません。
宴席自体を欠席したいのですが、役員をやっている以上そういうわけにはいきません。

今後も、いろんな局面でそんなことにぶち当たることもあるでしょう。
これからもこの病気が悪化しないよう「生涯断酒」で頑張ります。
それは断酒会の言葉にもあるように、
家族はもとより迷惑をかけた人たちへの償いだと考えるからです。


つづく。








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