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早期発見!

昨日も妻は断酒会の例会に行った。
なんでも、新しい家族の人が見学に来られるということで、
家族会役員である妻に招集が掛かったというわけだ。
「おとーちゃんも行く?」と聞かれたが、
「No!」
これからアルコール依存症を克服しようと思い、
勇気を出して断酒会に参加しようとしている人を目の前にして、
アル中の最終形態の俺が、のこのこと顔を出すわけにはいかない。
「俺みたいに酒を飲みすぎると肝臓を壊して癌になっちゃいますよ」と、
反面教師のおかずになれるほどの自己犠牲的で図太い精神は備わっていない。
今の俺には、そこまでの気持ちの余裕がない。

自分がみじめになるので、言葉として発することはしなかったが、
「全てを受け入れられるようになるまで、もうちょっと時間をくれ!」と、
心で言って送り出した。

妻が断酒会から帰って来た。
新顔さんは、旦那さんの多量飲酒に早めに気づき、
方々の自助グループや市の福祉課に通っているそうだ。
病院のお世話にはなっていないらしい。
「予防のための例会見学だな」と感じた。
当人はまだ隠れ酒の段階だろう?
家庭が壊れる前に未然に防いでもらいたいところだ。
妻も慣れたもので、
「ベテラン揃いのウチの支部よりも年齢層の低い隣の支部のほうが合っているかもしれませんよ」
と、助言したそうだ。

自助グループも病院も向き不向きがあるからね。
アルコール依存症などの心の病には、病気になった経緯も治療法も正解は無い。
自分に合った克服法を手探りで見つけるしか方法は無いんだよね。

その人には、軽傷なうちに早く気づいて欲しい。
俺みたいになってからでは手遅れだからね。
でも、軽傷な人ほど酒に対する執着を消すことが難しい面もある。
飲酒欲求も頻繁に起きていることだろう?

「ちょっと飲み過ぎだ」と思っている程度の人にとっては、
心の隅っこに「酒は百薬の長」「まだ大丈夫」「俺はアル中じゃない」
という意識が残っていると思う。
いつ、アルコール依存症は病気だと気付くかだ。

どんな病気も「早期発見」が一番だね。

つづく。


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