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依存症 ≒ こころの病

未だに、アルコール依存症は断酒したり飲酒量を抑えれば、
治ると勘違いしている人が多く居る。
「3年断酒したから依存症は治った」
「休肝日を作っているから依存症ではない」
「酒が弱いから依存症ではない」
「肝臓の数値が良いから依存症ではない」など、

この病気は、飲酒量や酩酊の程度で測れる病気ではない。
勘違いをしている人は、だいたい内科に行っても、
採血の結果から「お酒を控えてください」と言われるだけ。
もう少し進行している場合には心療内科か精神科を勧められる。

アルコール依存症は、朝から飲んでいる、酒が止められない、
といった直接的な症状だけをイメージするが、
もっと広く、
「アルコールを飲むことによって、社会生活に問題を起こす状態」を、
依存症であるという定義もある。

アルコール依存症は、「こころの病気」であることも忘れてはならない。
「酒が大好きだから」「酒が強いから」だけでは、アルコール依存症にはならない。
仕事上の問題や家庭の問題などから、ストレスや不眠を解消するために飲酒し、
アルコールに依存し、強い飲酒欲求とそれに基づくコントロールできない飲酒に陥ってしまう。
うつ病、不安障害、パニック障害などの背景にアルコール依存症がある場合がある。
この中でも特に「連続飲酒」と「離脱症状」はアルコール依存症の典型的な症状だ。

酒は程々ならば良い潤滑剤になる。
しかし限度を超すと、こころと身体を破壊され、死期を早める。
アルコール依存症には大きく分けて「精神依存」と「身体依存」がある。
俺の場合、「アルコール使用障害」と「うつ病」との合併で、心と肝臓を壊したので、
「精神依存」と「身体依存」の両方だと思う。

「精神依存」と「身体依存」のうち、数値で表せないのが「精神依存」である。
アルコール依存症の3大死因は、肝硬変、心不全、不慮の事故であり、
その中でも、不慮の事故の中には「自死」が多く含まれる。
アルコール依存症の死因の総合的な1位は「自死」だという人も居る。
以前は自殺の背景にあるアルコール問題には目が向けられていなかったが、
最近になって、「アルコール・うつ・自殺」の関係がクローズアップされ始めてきた。

アルコールは長期的には抑うつ状態を作り出す。
加えて、飲酒にまつわるトラブルが続くことで、周囲との関係が悪化し、
本人は孤立を深めていくため、自殺のリスクをますます高めてしまう。
アルコール依存症が「慢性自殺」とも呼ばれる所以である。

俺は、酒により肝細胞がん発症によって余命宣告されてしまったようなもの。
諦めにも似たところもある。
でもせっかく何度も助けてもらった命だ。
迷惑をかけた人たちに陳謝し、感謝し、残された人生を大事に生きるよ。

あと何年ブログが続けられるかな?

皆さんは、俺みたいになる前に早く気付いて欲しい。
そして家族や周りの人たちは、本人に気付けてあげて欲しい。

つづく。   


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