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昨今の自助グループ

昨夜は久しぶりに雨が降った。
今はもう上がっている。

俺が鬱症状からのアルコール依存症で、
5カ月間精神病院に入院していたことは過去になどか書いた。
このコロナ禍で、孤独に耐えきれず酒に逃げる人も多いと聞く。
美味しくて飲んでいるわけではない。
酔っぱらいたいから飲んでいるわけでもない。
飲酒することによって、心を落ち着かせていただけだ。
1杯を飲み切る前に、気付かぬうちに次の焼酎割りを作る。
灰皿のタバコに気付かずに、次のタバコに火を点ける。
酒を5年前に止めた俺だが、そのクセは抜けていない。
夏は炭酸水、冬はコーヒーが常に隣にある。
タバコも止めたが、
ゼロニコチンタールの電子パイプを常にふかしている。
ガムも眠る時以外は、常に口の中に入っている。
要するに、落着きが無いのだ。

結論として、俺のアルコール依存症は、
酒じゃなくても、気持ちを冷静にさせるためならば、
何でも構わなかったのだ。

2年ほど週2~3で自助グループに参加していたが、
酒を飲みたくて仕方がないわけではないので、
他の人の意見とは、話がかみ合わなかった。

自助グループには、継続的に通い続け、
長期化している人が比較的に多い。
例会やミーティングの殆どの時間が酒害体験発表に費やされる。
エピソードのひとつひとつが「体験的知識」として、
グループ内に蓄積されているのだと主張するのは無理がある。
確かに援助する側が自分たちの体験的知識を利用して援助される側を導いているが、
これはあくまでもすでに体験的知識を通じてある程度、
嗜癖問題について回復した参加者が援助されるということでしかない。
ある程度グループ活動に積極的に関わるような段階に至った参加者は、
自分より新しい参加者たちや、将来新しい参加者となるかもしれない人々に、
援助的な活動を行うことになりやすいが、
そのことは逆に新規参加者の動機付けや積極性を強化する効果がある。

アルコール依存症も自分を取り巻く環境によって日々変化して行く。
先日参加した例会でも、新規参加者と俺の体験発表内容は違った。
約5年の間にアルコール依存症も進化していた。
いまだに「断酒根性論」を唱えるベテランも居る。
「俺の時はこうやって酒を止めた」は、もう通用しない。
援助する側も世代交代すべきだと思った。

つづく。


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