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ICD分類とDMS分類

今朝はチョット早く起きたので、
アルコール依存症について勉強してみた。
「初心忘るべからず」だ。

アルコール依存症の診断基準で、
WHOの疾病分類「ICD」では、アルコールやドラッグなどの
「精神作用物質」の依存症候群について診断ガイドラインを定めている。
現行の「ICD-10」では、
次の6項目のうち3項目があてはまれば依存症と診断される。
1.強迫的飲酒欲求
2.コントロール障害
3.離脱症状
4.耐性
5.飲酒中心の生活
6.有害な結果が起きても、やめられない

2022年から適用の「ICD-11」では診断項目がコンパクトに集約され、
下記3項目のうち2項目があてはまれば、依存症と診断される。
●コントロール障害
●飲酒中心の生活
●生理学的特性(離脱症状や耐性など)

約30年ぶりの改定となる「ICD-11」では、
「ゲーム障害」が精神及び行動の障害として分類、疾病として認定されている。
なお、同様の障害としては、「ギャンブル障害」が、
同じく精神及び行動の障害として分類されている。
アルコールや薬物など物質による依存症だけではなく、
ギャンブルやゲームといった行動の依存症が精神疾患として認定された。
医療現場ではほとんどの場合「アルコール依存症」が使われている。

アルコール使用障害とは?
アメリカ精神医学会による診断基準「DSM-5」では、
それまであった「アルコール依存症」の病名をなくす改訂が行われた。
従来は、アルコールやその他の薬物の「使用障害」が「依存」と「乱用」に分かれていたが、
その区別をなくして「使用障害」でひとくくりとなった。
DSMは主として研究用として使用される。
使用障害の概念が定着する可能性は未知数だが、DSM改訂に際しては、
日本の関係者から次のような声も上がった。
「依存と乱用の線引きをなくせば早期介入の役に立つ」
「依存症という言葉には人格的な偏見がつきまとうが、
 使用障害ならスティグマになりにくい」
「使用障害という概念は病態を使用者の責任に帰してしまい、
 物質自体の依存性を見えにくくする」
「自助グループに混乱を引き起こす」

結論 ↓
ICD分類 → アルコール依存症
DMS分類 → アルコール使用障害

言葉は違うが、言っていることは同じだね。


つづく。


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