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嘘、隠れる、逃げる

昨日の日曜日に引き続き、今日も仕事だ。
少し日が伸びたので、昨日は思っていた以上に仕事も進んだ。
それにとても暖かかったので助かった。
最高気温15℃、春のような陽気だった。
これが先週の木曜日のような日だったら、こんなに捗らなかっただろう。

知り合いの人の、大切な親のような人を亡くしたという話を聞いた。
近しい人の訃報って、身内以上にショックを受ける場合があるよね。
親兄弟には言えない悩みを相談できる人、
親以上に叱ってくれる人など。
俺の元上司もそんな人だった。
悲しくて俺は、身内でもないのにお通夜と本葬どちらも列席した。
生きている以上、必ず死は来るものだとはわかっていても辛いよね。

昨日の朝、成人式当日の息子が起きてきて開口一番、「やべ~~っ!」
持ってきたスーツにカビが生えていたようだ。
慌てて濡れタオルで拭いていた。
新潟の多湿、恐るべし。
オミクロンの影響もあり、成人式自体は45分で終わったそうだ。
俺が仕事からが帰ったら、スーツと革靴が脱ぎ散らかしてあり、
閉式後早々に友達と遊びに行ったそうだ。
夜中に帰ってきたおかげで早くに起こされてしまった。
今日の新潟行きのバスの中で彼は、爆睡確定だ。

成人式の最中、
息子の迎えに行った妻が、ある人から相談を受けたそうだ。
「うちのお父さん、また酒飲み始めちゃったんです」
「自分から病院に行くと言って、今はアルコール専門病棟に入院中なんです」と、
その人はうちの近所の人で、筋金入りのアル中である。
過去に何度も問題を起こしている。
断酒会にも入会していた時期があったが、
「俺は大丈夫!」と言って3か月で退会したという経緯もある。

妻は、「自分から入院するって言っているんだから治す気があるんじゃないの?」
と言うが、それは間違いである。
長い間隠れ酒をしていて、本人は細心の注意を払って隠しているつもりでも、
周りが気付くほどに進行してしまっているだけなのだ。
それを指摘されて、「ヤバい!もう隠しきれない、病院に逃げよう」ってこと。
そうやって精神病院の入退院を繰り返している人を何人も見ている。
その中には、入院の回数自慢をしている輩も居るほどだ。

アルコール依存症者は、ウソをつくこと、隠すこと、逃げることが得意技だ。
本心で、相談できる人と場所が必要だと思う。
家族や友人に話し辛いのならば、病院や自助グループという手もある。
ネットを使って、同じ病気で悩む見ず知らずの人との交流の場も多くなってきた。
アルコール依存症を題材とした動画も数多くUPされている。
酒を止めたければ、
「逃げる」から「立ち向かう」にといった意識変化が必要だ。

つづく。 


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