春、サクラ、酒

昨日は暖かかった。
書類の提出で3日ぶりに下界に降りた（高低差400ｍ）
現場の周りではムラサキツツジが満開を迎えていたが、
ふもとに下りると、サクラが8分咲きの状態。
急に暖かくなったから、サクラの花も「早く咲かなくちゃ」と大忙しだ。
うちの事務所の前のソメイヨシノも5分咲きだ。
ウチの桜は、少し日陰げに立っているので、例年周りよりも少し遅い。

桜といえば、5年前の春を思い出す。
精神病院に強制入院させられたのが4月の半ば。
桜の花も散り始めた季節だった。
病院の近くの桜並木も、満開を通り過ぎ、
葉桜になり始めていたのを覚えている。

当時の俺の脳ミソは、完全に「酒」に支配されていた。
朝起きて、モーニングコーヒーの代わりに焼酎のお湯割り、
顔が真っ赤なことにも気づかず、平静を装い仕事を始める。
ニオイがバレるので、決して人には近づかない。
昼休みには焼酎の水割り、
そして16時ごろには、晩酌と称してまた飲み始める。
夜は、いつ寝たのかわからない。
深夜に起きても、寝酒と称して焼酎のお湯割り。
屋外で桜の花が咲いていれば「花見酒」
雪が降っていれば「雪見酒」

何事においても、不安で仕方なかった。
常に何かから逃げたかった。
酒は、そんな俺を落ち着かせてくれる鎮静剤のようなものだった。

身体に異変も感じていた。
箸を持つ手が震えて、テーブルの隅に小指の付け根を置いていないと、
指先の震えを止めることができなかった。
外食の時には、おにぎりかスプーンを使えるカレーライスだった。
それは、スプーンのほうが箸よりも手の震えが目立たないからだ。
突然吐き気が起きることもあった。
朝から晩まで、ほとんど酒しか飲んでいないので、
嘔吐物は液体だった。
たまに赤いものも混じった。胃がヤラレていたのだろう。
立ち上がる時には、両手を添えて突っ張らないと立ち上がれないこともあった。
筋肉が衰え、おまけに栄養失調だったのだと思う。

そして、さくらと言えばもう一つ、「さくらねこ作戦」だ。
今日、サビ母さんの捕獲にチャレンジする。

結果はまた明日。


つづく。



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老害

東京都ではコロナも下げ止まり気味とか。

国産コロナ飲み薬の早期承認に賛否両論、
塩野義コロナ飲み薬は効果明確に示されず、条件付き早期承認だという。
塩野義は「迅速な審査が可能な「条件付き早期承認制度」の適用を求めているが、
制度の趣旨に沿わないのではないかと疑問視する意見もある。

塩野義コロナ飲み薬よりファイザーの方が、
遙かにコロナに対する抗ウイルス作用が強いと言われている。
政府が塩野義コロナ飲み薬を確保して、
医療現場の選択肢を増やそうと努力していることは大いに評価すべきだが、
それなら、現状を正確に国民に伝えなければならないと思う。


昨日は建築安全センターの検査があった。
検査を受けるのは役所と設計屋。
俺は前もって役所に必要書類と写真の提出をしてあったから、
普通に現場で作業をしていた。

現場の最終チェックとクリーニングをしているところに、
入口には「土足厳禁」の札とスリッパも用意してあるにもかかわらず、
小雨の中、土足でドタドタと設計屋の爺が入ってきた。
「土足禁止だよ」と言ったが無視された。
掃除したての床タイルに、泥の足跡が付いた。
検査官がスリッパに履き替えようとしたところ、
爺が「そのままお入りください、後で掃除しますから」
頭に来たので、
「俺は掃除しないよ、あんたがやりなよ」と言った。
数か月前から、この爺とはケンカ中なので、
俺だって黙っていない。

間違いだらけの図面だから現場は図面通りではない。
それに1ヵ月以上現場に顔を出していないので、
内容も把握していないにもかかわらず、
「私の作品です～」って態度で検査を受けている。
検査官から聞かれたことに対して返答ができていない。
見ていて、わざと声を上げて笑ってやった。
検査終了後、爺は足早に帰っていった。
昔ながらの「先生気質」
生きる化石である。

その後、役所の担当が、床をタオルで拭いていたので、
俺も一緒に掃除をした。
昨日、タイル用ワックスをかけておいて良かった。

つづく。



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アル依存な性格

ようやく現場が落ち着きを取り戻してきた。
電気、衛生設備の器具付けが終われば、
あとはクリーニングをして検査期間に入る。

俺はまだ、専門業者に最終クリーニングを任せたことがない。
それは、クリーニングをしながら細部のダメ直しを進めるからだ。
ヘルメットライトと老眼鏡を駆使して、這いつくばっての作業だ。

検査に受かる程度では気に入らない。
「そんなところまで見られないよ」とか、
「どうせ4月からは土足で入られちゃうんだから」とか言われるが、
建物を引き渡すまでは俺の商品だ。
単なる自己満足だということはわかっているが、
これは俺の性格だから仕方ない。

アルコール依存症には、俺のような性格の人が多いと言う。
アルコール依存症になりやすい性格↓
・几帳面で、完全主義の人
・仕事を｢いい加減に終わらす｣ということができない人
・ストレスをためこみやすい人
・他者から嫌われることを怖れる人
・不安が強く、心配性の人
・｢こうしなければならない｣と考えやすい人
・物事にのめり込みやすい人

まさに俺のことである。

そして物事がうまくいかなくなったとき、「現実逃避」に陥ってしまう。
そこにある現実から目をそむけて、現実を直視しようとしなくなる。
家族がどんな気持ちで生活しているか、まったく無視してしまう。
無視すると言うよりも、しっかりと直視することが怖いのである。
自分さえ酒が飲めれば良くなってしまう。
さらに、仕事のことも直視しない。
仕事がうまくいかなくなれば、
その原因を人のせいにして、さらに飲み続ける。
ここまでくれば「どうにでもしろ」と周囲の人は相手にしなくなる。
だから、もっと仕事はうまくいかなくなる。
それを理由にまた飲み続けるという具合になる。
これが5年前の俺の姿だ。

「白」と「黒」の中間の「灰色」を見つけなければならない。
100％を追い求めすぎない。
腹八分と言うじゃないか。
妥協点をもっと低くセットしなければならないときもある。
わかってはいるのだが。。。

つづく。



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サビ母さん

昨日は暖かいを通り越して、少し暑かった。
今季初、蚊に刺された。

先週は雪も降ったというのに、
この気温の変化には、50代半ばの身体は着いていけてない。
バテるのが早いのである。
15時を過ぎると、注意力が散漫になり、
惰性で動いていたような感じだった。
「日曜日だから暗くなる前に帰ろう」と、職人さんが言った。
「そうですね～」
時刻は17時半、真冬に比べると暗くなるのが1時間以上遅くなった。
12月1月は、16時に片づけを始めないと真っ暗で辺りが見えなくなっていた。
朝晩の冷え込みも、今シーズンは辛かった。

今朝起きると、風も暖かい。
そりゃあ、今週末から4月だからね。
昨夜の雨の影響で、辺り一面がガスっている。

いつの間にか甲子園も始まっているし、相撲も終わっていた。
山ごもりしているからウクライナとコロナの話題しか雑談に出てこない。
昨日は日曜日で、行楽客も多かったんだろうな？
早く新年度になって、通常のペースに戻りたい。

さあ、今週が今年度のホントのラストスパートだ！
もう一息、頑張ろう。

春らしくなり、家のネコも事務所のネコも、
そしてサビ親子も活動的だ。
暖かいので、方々を走り回っている。
しかし、問題がサビ母さんの「さくらねこ作戦」だ。
捕獲器の中でご飯を食べることに抵抗がなくなり始めているが、
うまく捕獲できたとしても、病院に連れていく間が無い。
お腹も日に日に大きくなってきた。
チケットの有効期限は3月31日、
病院の休診日が火曜と水曜、
月曜日の今日は時間がないのでムリ、
ってことは31日木曜日がラストチャンス。
でも月末だしなぁ。。。
来月のチケットをGETできたとしても、
出産間近のサビ母さんの避妊手術は危険すぎる。
さて、どうしたものか？

つづく。



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機内モード

今朝は生暖かい風が吹いている。
雲は南から北に流れている。
気温も高い、寝汗をかいたくらいだ。
今日は曇りがちだが、
明らかに春本番を迎えようとしている。
花粉の飛散も最盛期だろう。

昨日は1日中バタバタしていて、帰宅は22時、
今日も早出だ。

工期が迫っているから、職人さんたちも苛立ち気味だ。
これも全て段取りが悪い俺の責任だ。
何を言われても言い返さないようにしている。

21時ごろ、妻が現場にやってきた。
「どうかしたの？」
「ぜんぜん電話に出ないし、LINEも未読だし」
俺の携帯を確認しようとしたが、手が汚れていて電話に触れない。
妻にポケットに入っている携帯を出してもらい、確認すると、
「機内モード」になっていた。
以前にもこのようなことが数回あった。
機内モードになったり、ライトが点いたり、呼出音が鳴らなかったり、
そのことを携帯博士の長女に聞いたことだある。
電話に出るとき、無意識に耳でスラッシュしていて、
通話後に、それに気づかずポケットに戻しているみたいだ。
通話が主な使用の俺にとっては、スマホはなんとも使いづらい。
ガラケーからの切り替えの際には、電話機本体が無料だったので、
スマホに切り替えてみたが、こんなことが頻繁に起こると、
多方面に影響が出てしまう。

次に買い替えるときはガラホに決定だな。

夢を見ても、夢の中で喧嘩ばかりしている。
昼間、言いたくても言えないことが、
夢の中で爆発しているのだろう。

夢の中だけで発散できれば、
昼間はまた我慢ができる。


つづく。


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肉体的疲労

昨日は疲れた。
最近、年度末で精神的な疲れが多かったが、
昨日の場合は肉体的な疲労。
3人で1日で終わる仕事だったのだが、
1人が休み、1人がワクチン接種のために半休。
時間に追われ、久しぶりに「昼飯抜き」の肉体労働。
日没で危険なので仕事を切り上げたが、あともう少し残っている。
今日は6時に作業再開だ。

いくら年度末で忙しいとはいえ、ここまでバタバタしたのは久しぶりだ。
言い訳になるが、
6ヵ月工期の現場を2ヵ月短縮された。
コロナの影響による資材調達の遅れにより1ヵ月の工期延長をもらったが、
6ヵ月　–　2ヵ月　+　1ヵ月　＝　5ヵ月　
すでに当初の予定より1ヵ月の工期短縮をしている。
段取りが悪いといわれるかもしれないが、
先月に雪が3回降った影響もある。
今月に入って、まるまる休めたのは1日だけだ。
そのためにサビ母さんの「さくらねこ作戦」も、まだできていない。
とりあえず捕獲器貸与の延長申請もしてきた。
「隙あらば」と、まだ諦めていない。

4月に入ったら、1週間くらいのリフレッシュ休暇をもらいたい。
まあムリだろうけど。

そろそろ出発の時間だ。
行ってきます。

つづく。



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断酒5年、気持ちの変化

断酒を始めて丸5年、
酒を飲んでいたころよりも現在のほうが、
人間らしい生活を送れるようになった気がする。

2年前からのブログの内容を読み返してみる。

最初は、アルコール依存症になるまでの経緯から始まり、
5か月の精神病院入院時の模様、
保護室　→　閉鎖病棟　→　開放病棟　→　閉鎖病棟　→　開放病棟
保護室と閉鎖病棟では、起床から消灯まで3度の食事と服薬だけ、
開放病棟に移ってからはアルコール依存症についての勉強や、
院外研修としてＡＡや断酒会の例会を回った。
仕事の心配もしない、家族のことも考えない、社会とは断絶された世界。
週に2回、妻に洗濯物を持って来てもらうことだけが楽しみだった。
妻にお小遣いをもらい、テレホンカードとジュースを買った。
まるで子供だ。
「俺、このまま終わっちゃうのかな？」と、入院初期は思っていた。
妻も「この人、もうダメかもしれない」と、本気で思っていたそうだ。

退院してからの半年間は、断酒会の例会出席と散歩しかしなかった。
頭も体もフワフワした状態だった。
断酒も5年となると、酒のない生活が当たり前となり、
頭も体もスッキリして、以前よりも充実した日々を送っている。
ただし、肝細胞癌だけは計算外だった。
計算外とは言っても、「癌にだけはなりたくないな」と思っていたので、
考えないようにしていただけなのではあるが。

1年前の今頃のブログは、
依然としてコロナ渦ではあったが、
肝細胞癌切除手術をきっかけに、仕事に家庭に意欲的になっていた。
というか、人生の逆算を始めて、
焦っていた、生き急いでいた。

それから1年経った現在はというと、
まあ、再発や転移があれば、
「そうなったら仕方ない、生きられるだけ生きるよ」
という考えに落ち着き始めている。

結局、今を一生懸命生きるしかないんだよな。

つづく。



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ブログ3年目突入

2020年3月23日から始めたこのブログも、
今日から3年目に突入した。

最初は、「半年も続けばよいかな」と、軽はずみに始めたブログだった。
ちょうどコロナが流行し始めて仕事も薄くなり、
週3で通っていた断酒会の例会にも行けず、
アルコール依存症関連のブログを読み漁ったり、動画を見たり、
同じ境遇の人たちとのメールで、飲酒欲求が起きるのを防いでいた。

まあ、断酒会の例会用原稿も保存してあるし、
俺の体験談をブログにUPし、俺が人柱になって、
一人でも同じ病気で悩んでいる人の力になれば良いかなと思って始めた。
鬱　→　アルコール依存症　→　精神病院入院（5か月）　→　肝硬変
それに1年半前には肝細胞癌にもなった。
1年前には大腿骨骨頭壊死の疑いもあった。
まさにアル中の教科書のようなルートを辿ってきた俺だ。
俺みたいにならないように、皆さんには今後とも注意していただきたい。


昨日は朝から良い天気だった。
しかし、「さあ出発！」と、現場のある山のほうを見ると真っ白。
不安だったので、デフをLOCKに入れ、
いつでも4駆に入れられるようにしてから家を出た。
道中も現場付近も道路は乾いていた。
雪は降ったが季節は春、溶けるのも早い。
しかし、現場の建物の屋根に雪が少し積もっている。
工事中なので軒樋はまだ付いていない。
外仕事は屋根に積もった雪解け水でビショビショになってしまうので、
仕方なく屋内の仕事をした。
外部の職人さんは昼を過ぎて屋根が乾いたころに現場到着。
気温も上がったので、周りの木々に積もった雪も、
あっという間に溶けて、花粉をまき散らしていた。

一昨日の「電力逼迫警報」では停電は無かった。
「停電になるまで事務仕事を進めよう」と、夜中まで無理をしたら、
思いのほか仕事が進み、結果的には今週末提出期限の書類を、
昨日の午前中には提出することができた。
まあ、寝不足で夕方は体が動きづらかったけど。


つづく。



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雪と節電

雪が降った。
あと10日で4月だというのに。。。
昨日の朝は暖かかった。
雨の予報も、朝4時にはパラパラだったので、
「たいしたことないな」と、
普段通りのペースでルーティーンをこなし、現場に向かった。

8時過ぎになると雨が強くなってきた。
9時頃には白いものが混じり始めた。
10時には白い雪だけが降っていた。
12時、道が白くなってきたので、
「危ないから今日は帰ろう！」と、判断を下した。
現場は山の中だ、登りより下りのほうが怖い。
平ボディートラックの職人さんもいる。
俺も過去に何度も怖い思いをした経験がある。
「あと少しやれば終わるのに～」と言って雪の中の作業を続け、
下山できなかったこともある。
これでまた翌日からの段取りがめちゃくちゃになってしまったが、
職人さんたちの安全のほうが優先である。
まあ、俺が頭を下げまくって謝るしかないな。

昼に帰ってきて、真っ白に雪をかぶった俺の車を見た妻は、
「え～！そんなに降ってるの～？」
家の周りは雪まじりの雨ではあったが、
辺りは白くなっていなかった。

電力逼迫警報発令！
昼間は現場でバタバタしていて、
帰社後しか書類作成ができないため、
「夜の停電は困る」と、石油ストーブで事務所を温めた。
デスコトップなので停電になれば手も足も出ない。
急いで作った書類をプリントアウトして、
懐中電灯でも仕事ができるようにした。

結局停電は無かったから良かったが、
電気がないと何もできないということを、
改めて考えさせられた。


つづく。



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雨

昨日は春分の日、
春真っ盛りだったが、3月31日までは休日返上だ。
まあ毎年のことだから慣れっこだ。

昨夜の帰宅が22時、疲れ切って寝てしまった。
目が覚めたら4時、何もしていない。
ヤバい！

今日の天気予報では雪マークがついていた。
蓋を開けてみれば雪の気配などない。
ビビっていたのがバカみたいだ。
やっぱり天気予報改め天気実況と改名してほしい。

しかし、小雨が降り始めている。
本降りになる前に終わらせなければならない外仕事がある。

出発だ！

今朝は書けないな。


つづく。



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