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コロナ移住

テレワークが導入され、ちょっとした移住ブームになっていると言う。
いわゆる「コロナ移住」というやつだ。
しかし、ブームに乗って準備も十分にしないまま、移住に失敗する人もいる。
過疎化の進む自治体にとっては、田舎の良さをPRする絶好の機会ではあるが、
それがなかなかうまくいっていないそうだ。

都会ではできなかったことを謳歌することはとても素晴らしいことだが、
何処にだって最低限のルールはある。何をしてもOKというわけでない。
なぜなら、その土地で暮らしている地元の人々がいるからだ。
田舎は楽しいこと、自分のやりたいことが実現できるとはいえ、
移住者のために用意されたテーマパークではない。

にわか田舎ファンが増え、各地で迷惑をかけているという事例をよく耳にする。
ネット上で手ごろな空き家を見つけ、いきなり縁もゆかりもない土地へ飛び込む人の中には、
お客様目線の移住希望者も珍しくない。
自分たちの方が優れているとでも言うかのように、
「上から目線」で地域住民と接する移住者たちもいる。
都会出身をアピールして、一目置かれたいのだが、
口は出すが、地域行事には参加しない。

そんな人に移住されれば、地域住民は困惑してしまう。
関わりたくないと思うのも無理はない。

仕事の上でも同じようなことが言える。
企業の名前、企業から与えられた肩書によって、
威張り散らすことができたのは過去の話であるにもかかわらず、
未練たらしく過去の威光にすがろうとする。

俺も、建設会社を退職して家業を継ぐために実家に帰ったとき、
今まで俺のことを「監督さん、監督さん」と言っていた下請けの社長さんも、
俺も下請けの立場で現場に訪れることがあった時には、
俺に対する扱いが、天と地ほどの差があった。
「俺も下請会に入らせてもらいましたのでよろしくお願いします」と挨拶すると、
「お~、今までちやほやしてやった分、これからはこき使ってやるからな~ハッハッハ~」
元請会社の看板というものの偉大さを知った。

うちの子供たちは皆、高校を卒業したら大学からは実家を出てアパート暮らしとなった。
小、中学校までは家から近かったので、なんとかなったが、
高校からは、俺か妻が朝晩車で駅まで送迎。
車の免許がないと住めない、運転免許証の返納が難しい場所だ。
年頃の子供たちは、やはり便利さを追求して都会に転出していく。

そんな場所に移住してくるのだから、
田舎でのスローライフやセカンドライフも簡単ではない。


つづく。


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