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酒害者について

断酒会とは、1958年に誕生した酒害者(お酒に悩む人達)による、酒害者のための自助組織
酒害者って? もう一度考えてみた。
昨夜寝る前に断酒会の断酒新生指針を読み返した。
ななめ方向から見てみると、これはアルコール依存症者の目線で作った指針だと感じた。
酒害(しゅがい) とは?酒の飲みすぎから起こる害。
アルコール中毒や、それが原因となって起こる精神障害・高血圧・内臓障害などと書いてある。
「酒害者」は、聞きようによると酒による被害者と捉えられがちだが、
家族や周囲の人たちから見れば、加害者でもあるはずだ。

断酒新生指針には、アルコール依存症者本人から見たこの病気の回復に向けた心構えや、
回復方法などが書いてある。
迷惑をかけた家族や周囲に対する配慮の言葉も書いてあるが、
アルコール依存症者から被害を受けた人からの言葉は載っていない。

誓いのことばの中には、酒害者本人からの「心の誓い」とは別に「家族の誓い」がある。
「家族の誓い」 ↓
・私は夫(息子・妻)の酒害に巻き込まれて、悩み、苦しみました。
・アルコール依存症は家族ぐるみの病気です。病気だから治さなければなりません。
 また、治すことができます。
・これからは酒害を正しく理解し、互いに協力して心の健康を回復します。
・私は断酒会の皆様とともに、幸せになる事を誓います。

俺個人から見ると「家族の誓い」は、アルコール依存症者本人のための文言ばかりで、
家族への配慮やケアが足りないような気がしてならない。
・本人の失敗の後始末(尻ぬぐい)をする。
・経済的な生活苦の穴埋めに奔走する。
・周囲(近所、会社など)の目を恐れて本人をかばう、嘘をつく。
・もしかしたら自分にも責任があるのではないか。
・これからどうしよう。こんな不幸な人間はいない、自分が可哀そうだ。
といった、共依存への配慮が足りないような気がする。

断酒会例会には家族も同席できるし、それとは別に家族会の人のみの例会もある。
家族会例会には酒害者本人は同席不可だ。
来月には家族会主催の講演会もあるが、いわゆる酒害者は出席不可だ。
もし許されるなら妻と一緒に同席し、家族会の人たちから一度袋叩きにあってみたい。
そうすれば、酒害者は被害者ではなく加害者であることを改めて実感できると思う。
痛い目に合えば、例会出席回数自慢したり、飲んでいたころの武勇伝を自慢げに語ったり、
「断酒できている俺ってすごい」とか、「過去のことは忘れて前だけを見る」
なんて言葉は出て来ないし、そんな態度は取れないはずだ。


つづく。


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