低反発マットレス

8月に入り、夜明けも徐々に遅くなってきた。
直近まで4時には明るくなっていたのに、今朝はまだ薄暗い。
夏至のころより30分は陽が短くなっているのだが、
例年通りならば暑さのピークはこれから1週間ってところだろう。
冬もそうだ、冬至を過ぎて年が明けた1月末がいちばん寒い。
とりあえずお盆までを一区切りとして、この暑さと立ち向かうこととしよう。
身体の健康に注意を払うのはもちろんのことだが、夏うつ病にも気を付けねば。

厳しい暑さで連日の熱帯夜、暑くてすぐ目が覚めてしまい思うように眠れない夜も多い。
毎日熟睡できなくても、質の良い睡眠が欲しい。

「眠りが浅いよね」と妻と話していたら、妻がまた買ってくれた。
今度はしまむらの店内改装前のセールで低反発マットを買ってくれた。
妻の大好きな「半額だったから」である。
俺が「半額で買うより、買わないほうが散財が少ない」といつも言っているにもかかわらずだ。

早速試してみたのだが、確かに寝心地は良かったのだが朝起きたら腰が痛い・・・
調べてみると、低反発マットレスの場合は反発力が弱いため、
腰の部分が沈み込みすぎて背骨のS字カーブが崩れてしまう可能性があると書いてあった。
それに、反発力の低いマットレスは、横になった時に体が寝具に沈み込みやすくなる。
体が沈み込むことでフィット感を得られるが、その分寝返りを打ちにくくなるともあった。
寝返りをせずにずっと同じ姿勢のまま眠り続けると体の一部分に大きな負担がかかることになり、
その結果、肩や腰などを痛めてしまい肩こりや腰痛などの原因になるのだとか。

結果、固いせんべい布団でも十分熟睡できる俺には低反発マットは合わないという結論に至った。
最近の猛暑で暑くて蒸れて腰のコルセットを一時休止していたのだが、
今日からまたコルセットを巻くはめになってしまった。
3年前に腰部椎間板ヘルニアで3ヵ月間、松葉杖と車いす生活を余儀なくされた俺は、
少しの腰の違和感でも敏感になっている。
寝がえりの少ない人やフィット感を求める人には低反発マットが合うのだろうが、
腰痛持ちの俺には宝の持ち腐れ手となってしまった。
せっかく買ったのだから、妻かばあちゃんに使ってもらおう。

家ネコのみぃにも試したが、低反発マットのあの沈み具合がお気に召さないようで、
いつもの座布団の上に戻って寝ている。
トラックの荷台でも、長座布団1枚でも、パイプ椅子を3つ並べた椅子ベッドでも、
いつでもどこでも眠れる俺はネコと同じだ。


つづく。



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