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過去の掘り起こし

断酒会の「断酒の誓い」の中に、
「1.私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。」とある。
人間は過去の過ちを記憶から消すことが出来る生き物である。
良いことはしっかり記憶に焼き付け、過ちや不都合は消し去る傾向にある。
自分にとって不都合な過去から逃げてはいけない。
逆に忌まわしい過去ほど掘り起こすべきであると思う。

今書いているこの日記も、毎日過去を掘り起こしながら書いている。
そして、未来の自分が過去を掘り起こすために役立つだろうなとも思っている。
勉強でも仕事でもスポーツでも、何かの基本を習得したいっていう人には反復学習が必要だ。
1000回やれば身体が覚える。ただ記憶の刷り込み&掘り起こしだけで済まなくなってくる。
繰り返すうちに細かいところに目が行くようになる。
繰り返しすぎて飽きてくるから違和感に気づくようになり違った意味付けをするようになる。

俺は、過去のダメだった自分の言動を掘り起こし戒め、
過去の自分と照らし合わせながら、この先の未来を考えるよう心がけている。
一方妻は、過去を掘り返して俺を責めてくる。
過去の忌まわしき記憶が、その関連記憶とともに瞬時に芋づる式に出てくる。
コロナ禍を機に例会の出席率も落ちた俺のことも軽蔑しているのかもしれない。
妻は、忌まわしき過去を、俺が終わった事にしたがっていると思っているのかもしれない。
過去の出来事は変えることは不可能なので、言われる立場にすると辛いものでもある。
たしかに蒸し返えされたくないこともあるが、その都度反省し改めているつもりなのに・・・

俺も妻もいわゆる毒親の元で育った。
支配欲の強い母親を持つ俺と、独裁者の父親を持つ妻。
俺は母親から支配されているふりをして、外に自分の居場所を作ることで対処した。
その手法は親父と姉をお手本とした(笑)

妻は、父親の言葉のDVから逃げ出せず、それに従っていた。
子どもの頃に受けた仕打ちや言葉は、ゴミになって心の奥底に溜まっている。
毒親家庭で育った人が、自分でも毒親家庭を築いてしまうことは少なくない。
ウチの子供が小学生のころ、ヒステリックに叱った妻は子供が怯えているのを見て、
「私も父親と同じことをしている」と気づき、それ以降厳しく叱らなくなったそうだ。

子供たちもバカじゃない、母親の本質は早いうちから見抜いていたそうだ。
俺も自分のためだけではなく、妻の誘いで断酒会例会に同行することもある。
臨床心理学を熱心に勉強している妻のご機嫌を損ねないために。


つづく。


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