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「酒」について再考

俺にとっての「酒」について再考してみる。
不定期だが、初心に戻らないとつい気持ちが緩んでしまう。

味については、夏の暑い日、喉カラカラ状態ならば生ビールやチューハイは美味いと思った。
冬の寒い日は熱燗やお湯割りが美味しいと思ったが、良~く考えると「酒」じゃ無くても良かった。
味だけなら夏の炭酸水、冬のコーヒーのほうが美味いし安い。

酔いについては、泥酔して二日酔いは辛かったが、酒のもたらす高揚感がたまらなく好きだった。
独りで居る時間も嫌いではないが、みんなでワイワイのほうが好きだった。
それに、勇気を出さないと積極的にコミュニケーションをとれない俺は、
酒の力を借りていわゆる飲みニケーションでビビリな性格を隠した。

恥ずかしながら、俺は一人で店に飲みに行ったことがない。
酒じゃなくても昼の外食も一人では行けない。
待つのも並ぶのも嫌いだし、注文した品が出てくるまでの間が持てない。
他の人と一緒ならば会話でその場を繋げることができた。
一人飲みをするくらいならば、家に帰って寝酒をした。
一人で食事をするくらいならば、コンビニやスーパーで買った弁当を車内で食べた。
時間が無ければパンをかじりながら走るか、めんどくさかったら昼食を抜いた。

歳を重ねるごとに、ヒマつぶしの飲み会や突発的な飲み会の回数も減った。
仕事のカタチの変化で空いた時間も増え、デスクワークの時間が増加した。
スケジュール表が真っ黒に埋まっていないと落ち着かない性格の俺は、
表の白紙部分が増え始めると、とてつもない不安に駆られた。
ヒマな時間を恐れるがごとく、その空いた穴をふさぐようにその時間を飲酒に当てた。
晩酌を始める時間が早くなり、家で飲む酒の量も増え始めた。
飲んで寝落ちしないと睡眠をとれなくなっていった。
終いには昼に飲むようになり、朝も飲むようになった。
焼酎1Lパックでは長持ちせず、2.7Lペットボトルを1週間で飲み干した。
精神病院強制入院直前には、4Lペットボトル箱買いにまで発展した。

退院を機に断酒を始め、酒の代わりにコーヒーと無糖炭酸水を飲むようになった。
酒を飲まないので夜遅くまで起きている必要がなく早寝早起きになった。
酒を飲んでいた時間に日々の新たなルーティーンをぶち込んでスケジュール表の白紙部分を埋めた。
それまで蔑ろにしていた家族との時間を大切にするようになった。
畑で野菜づくりをしたり、ネコたちやメダカの世話をするようになった。

酒を思い出してはいけないと、スケジュールを一杯に詰め込み疲れを感じるほうが、
時間に余裕はないが、俺にとってはむしろノンストレスだと思っている。


つづく。


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