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依存症と自死

日本に居座っていた台風10号、
熱帯低気圧に変わったが、まだまだ大雨をもたらす力が残っている。
これからも線状降水帯が発生したり、ゲリラ豪雨の恐れもある。
どこに進むかわからない迷走台風、いつまでも居座るノロノロ台風て言われ、
俺も困っているが、日本中、流通面でも経済面でも大打撃のようだ。

東海地方で大雨による災害が増えている。
たしかに雨雲レーダーを見てもいつも伊豆半島の辺りが真っ赤だ。
ウチの地域でも土砂災害で山越えの県道が通行止めとなった。
毎晩のように続いたゲリラ豪雨に加え、今回の台風による大雨で地盤が緩んでいる。
これだけ雨が続くと、いつどこで崩れるかわからない。
天気だけは誰にも文句は言えない、耐えて安全確保するしかない。


商業施設で女子高校生が屋上から転落して女性とぶつかり、2人とも死亡した事件、
自殺したであろう本人は下方確認などする余裕もない状態だったのだろうが、
何の罪も無い人が巻き添えになる悲しさはどれほどのものか。

そもそも自殺者が多すぎるのが大きな問題である。
男女別にみると、男性では10~44歳において死因順位の第1位が自殺となっており、
女性でも15~34歳で死因の第1位が自殺となっている。
過去に俺の身内も統合精神障害を苦に20代半ばで自死を選択してしまった。

アルコールや薬物などの依存症からの自死も多い。
依存症とうつ病との合併の頻度が高く、依存症にうつ症状が見られる場合や、
うつ病が先で後から依存症になる場合など、いくつかのパターンに分かれている。
アルコールと自殺も強い関係があり、自殺した人のうち1/3の割合で直前の飲酒が認められている。

アルコール依存症の人は依存症ではない人と比較して自殺の危険性が約6倍高いとされ、
特にうつ病の合併・離婚や別離といった対人関係のストレス、就職難、独居、
社会的サポートの欠如、重篤な身体疾患といったことが自殺の危険性を高めるとされる。
また、アルコールの乱用そのものも自殺の危険性を高める。
a. 飲酒が絶望感・孤独感・憂うつ気分といった心理的苦痛を増強する
b. 飲酒が自分に対する攻撃性を高める
c. 飲酒は人の予想に変化をもたらして死にたい気持ちを行動に移すきっかけとなる
d. 視野を狭めて自殺を予防するために有効な対処手段を講じられなくなる
習慣的な大量飲酒も自殺の危険性を高める。

俺の入院していた精神科病院でも自殺防止のため、タオル、ベルト、長い靴下が禁止だった。
筆記用具も鉛筆のみで、ハサミやカッターナイフはもちろん、シャープペンも禁止だった。
コードの付いた電化製品も類持ち込み不可のため、病室内のコンセントも使用禁止だった。
腰痛持ちの俺は就寝時にはコルセットを毎晩回収された。

世の中には生きたくても生きられない人も居る。
どんなに苦しくても生きていれば何か良いこともあると信じている。
俺の肝細胞癌もいつ再発転移するかわからないが、
周囲に迷惑を掛けない程度に可能な限り生きようと思っている。


つづく。


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