過去の掘り起こし

台風10号は熱低に変わり、昨日はまた暑い1日となった。
そして、妻の用事があると言いうことで断酒会昼例会に付いていった。
月に一度の昼例会は、酒害体験談発表ではなく1つのテーマを決めて議論するカタチだ
今回のテーマは断酒の誓いの中にもある「掘り起こし」だった。
内容については会の規約上書くことはできないが、
過去の過ちを掘り起こしてさらけ出すことは断酒継続のために良いことではあるが、
病状によっては、掘り起こすには時期尚早なこと、掘り起こしてはいけないこともあるように思った。
個人の性格、病気に至るまでの経緯、病気の回復方法も人それぞれ、
過去の過ちの掘り起こし方も人それぞれ、タイミングもあると思った。


「死後離婚」が増加傾向にあるとの記事を見た。
昼例会の帰り道、車内で妻とその件について話した。
「姻族関係終了届」が正式名称で、自治体に届け出れば親族関係を断ち切ることができる。
婚姻関係は終了しても、夫と離婚したわけではない。「死後離婚」とは違う。

姻族関係終了とは、配偶者の死後、義父母らとの親族関係を法的に解消する、
しかも、一般的な離婚と異なり、配偶者の遺産に対する相続権や遺族年金の受給に影響はない。
旧姓に戻りたい場合は、これとは別の届出をする必要がある。
届出のほとんどは女性だで、親族関係に嫌気がさしたり、
義父母の介護や墓の管理への不安を感じたりして関係断絶に踏み切るケースが少なくないという。

俺も肝臓に爆弾を抱えている、近い将来俺にもしものことがあると、
子供たちはそれぞれ独立しているので、家には妻とばあちゃんが残されてしまう。
ウチは自営業をしているので、家屋や墓以外にも倉庫や資材置き場や山林がある。
維持管理と固定資産税だけでもバカにならない。
4年前に肝臓がんを切除手術した時、
俺「肝臓がんって10年生存率が低いんだって」
妻「生きてよ！、おとうちゃんが死んじゃったら残された私は大変なんだから」
　「あのお義母さんと2人残されるくらいなら離婚するかも」
俺「そうだよな」
妻「早死にしたら子供たちにも迷惑かけるんだからね！酒飲まないでよね！！」
妻はとても現実的な人だ。

現代では、結婚は個人と個人の結びつきが中心という考え方が主流になっている。
その状況で、義父母との不仲や扶養義務を負いたくないとの思いが重なると、
姻族関係を終わらせたいという選択に向かいやすいのだそうだ。

義父母にとって、孫は姻族ではなく血族であり、姻族関係終了届を出しても関係は続く。
当人同士はそれで片付くかもしれないが、子供は親が離婚したからといって血縁関係派離れられない。
今の日本は、伴侶に先立たれても、子供がいても子供が結婚しても、
残された人は自分の面倒を見てもらえると思わない方が良い。
仏壇や墓も親の死後見てもらえると思わない方が良い。

ん～、長生きせねば。


つづく。



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