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理想的な逝き方

台風が過ぎ去ったと思ったらまた猛暑とゲリラ豪雨が戻って来た。
西日本ではフェーン現象も加わり猛暑、東日本では午後からのゲリラ豪雨。
先週の日曜日も、突然の雨に川あそびをしていた家族連れが危険を感じ、
海パンのままビショビショで県道の歩道を大勢が歩いて車に戻っていた。
仮装パレードを見ているようで少し笑ってしまった。


武見厚生労働相は、現行の健康保険証を予定通り12月2日に廃止する考えを示した。
河野デジタル相は自民党の国会議員に対し、マイナ保険証が利用できない診療所や病院があった場合、
公的な相談窓口への連絡を支援者に呼びかけるよう求める文書を配布しているという。

マイナ保険証の利用率が高まっているのであれば、
予定通り紙の保険証を12月に廃止しても問題ないが、
今年7月時点でもマイナ保険証利用率はわずか11.13%にとどまっている。
俺の通院する地方の総合病院では、高齢者が多いせいかマイナカードを受け付けてくれない。
しかし、処方箋を持って薬を貰いに行くとドラッグストアではマイナカードが保険証として使える。
なんか不思議だ。
まあ俺個人としては自慢できるような個人情報も無いし、
紐づけしている口座には数千円しか入れていないからどっちの保険証でも構わない。
ポイント目当てで作ったマイナカードもほとんど使わずに更新時期が近付いているから、
少しくらいは有効に使ってそのありがたみを実感してみたい。

国民のほとんどが利用継続を希望している紙の健康保険証を強引に廃止すれば、
紙の保険証の代わりとなる「資格確認書」を大量に発行することが必要になる。
そっちの方がコストもかかり大問題に発展しかねない。


フォロワー数が20万を超える91歳の女性が、自宅のベッドでひっそりと息を引き取ったという記事。
その方の「逝き方」に対して「理想の旅立ち方」、「なんて美しい人生」と、
SNSで多数の反響があった。
彼女のように、エンディングノートを残すのはとても良いことだと思う。
どのように最期を迎えたいのか、周囲にも伝えておくことも大切だ。
肝臓に爆弾を抱えている俺も彼女を見習わねば。

俺もPPK(ピンピンコロリ)を望んでいるが、
ピンピンコロリの確率(健常~要介護1までで亡くなる可能性)は、全体の10~20%
90歳を超えても、ピンピンコロリは5割くらいの確率だそうだ。

「急死」か「寝たきり」かという究極の2択。
そう聞かれれば、寝たきりを嫌がる人が多いに決まっている。
しかし、現代では医療の発達などで、急死はなかなか難しい。
多くの高齢者が望んでいるピンピンコロリとは、無病からの急死ではなく、
終末期の直前まで、要介護1くらいまでで自立生活ができていること。
そう考えれば、実は、もう既にピンピンコロリはおおむね実現しているような気がする。


つづく。


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