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知人宅の火災

昨夜、俺ととても近しい人の実家が火災に遭った。
その人そのご家族は、実家を出て今は別のところに住んでいる。
火災に遭った家屋は、去年親父さんが亡くなってからは、
ちょくちょく風を通しに来ていたそうだが夜間はほぼ無人だった。

夜に遠くから警察と消防車両のモーターサイレン吹鳴の音が聞こえた。
俺もかつては消防団員だったので、サイレンの音を聞けば火災か救助かは識別できる。
外に出ると近所の人たちが数人居た。
話しを聞くと、「〇〇さんの家が火事みたいだよ」と聞かされた。
とても近しい人のお宅だったので俺も気が気ではなくなった。
俺と同じく近しい関係の友人に電話をし、一緒に現場に駆け付けた。
そのお宅が見える位置まで行くと、たくさんの消防車と家から火の手が上がっているのが見えた。
火の勢いと煙の色を見て、これは全焼だなと察した。
途中はで後輩団員たちが汗びっしょりになって消防車の周りにいた。
「ご苦労様、気を付けてケガの無いように」と言った。
団員だった時のクセで水利と中継、ホース延長の確認をしながら歩みを進めた。

許しを得て火点直近すると、見慣れた家は屋根が落ち、柱と梁だけになっていた。
そのお宅は現代のような壁で囲まれた洋室ばかりの家とは違い、
和室を襖と障子で仕切られたいわゆる田の字の古い日本家屋なので、
火が点くと延焼するスピードも速い。

俺も団員の時には経験あるが、人の家が燃え落ちていく様を見るのは何度見ても心が痛む。
家財も、その家で家族と過ごした思い出も、ほんの数時間で連れ去ってしまう。
幼少期からそのお宅にお邪魔することが多かった俺も、見ていてとても辛くなった。

しばらくして火の勢いが落ち着いたころ辺りを見渡すと、
家主であるその知人は、警察や消防から事情聴取を受けていた。
あまり長居はできないなと、「この度は大変でしたね、気を落とさずに、後程連絡します」と、
一声かけて一緒に来ていた友人とその場を去った。
今週末に友人と2人で日を改めて火災御見舞いに出向くことにした。
非常に残念なことではあるが、近隣や裏山への類焼も無く、
何より家の中に人が居なかったことは不幸中の幸いだった。
事後処理などいろいろと大変だとは思うが、俺にもできることがあれば何か手伝いたい。

出火原因はまだ判明していない。
火の不始末のほかにもガス漏れや配線機器のトラブルも火災の原因となる。
考えたくないのだが、空き家の出火原因でもっとも多いのは放火である。

今後このような災害は起こらないで欲しいと切に願う。


つづく。


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