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火災御見舞い

今週末の土日は、関東ブロック断酒学校(関ブロ)が開催されていた。
妻は土曜日の昼から夕方まで出席した。
俺はチビの看病でそれどころではなかった。

断酒学校の内容は、2日間に渡り行われる研修(酒害体験発表)に他にも、家族会、
虹の会(障害者と健常者の虹の架け橋の会)、アメシスト(女性酒害者)シングル(独身者)
それぞれの分科会に分かれて研修が行われた。
妻はその中で、酒害体験談と家族会と虹の会に出席したそうだ。
過去に俺は酒害体験談を話したり聞いたりする研修しか経験がないので、
そのほかの分科会で行われている研修の内容については何も知らない。

昨日は、友人と先日火災に遭われたお宅に火災御見舞に行ってきた。
そのお宅の家主は知り合いと言うより保育園からずっと一緒の同級生、
一緒に行った友人も古くからの付き合いで、いつも一緒の3人兄弟のような関係で、
小さいころから学校帰りや週末には、3人のうちの誰かの家に集まっていた。
いわゆるマブダチだ。

火災現場は消火活動が終わり、現場検証も終わり、とりあえずの電気水道復旧工事も終わり、
後は解体工事を待つばかりとなっていた。
幼少期から見慣れた家は柱と梁と小屋組みだけが残り、家の反対側の裏庭が見えた。
燃え落ちてしまった家の家主は、去年親父さんを、一昨年お袋さんを亡くしたばかりだった。

家主は長靴を履き、ススで真っ黒に汚れた軍手でスコップを持って出迎えてくれた。
人が誰も居なくなった火災現場で、何か残っていないかと瓦礫をを掘っていたのっそう。
燃え残っている骨組みも真っ黒で、いつ崩れてくるかわからないので、
「危ないからやめておけ、中に入るんだったらユンボで崩してからのほうが良いよ」と言った。

燃え残った思い出の救出作業の手を止め、火災の影響を受けなかった車庫の中で3人で話した。
火災が起きてから日が浅いため、家主はまだ現実を受け止められないでいた。
電気系が原因の火災であったため、ブレーカーは落ちなかったのかと聞くと、
充電が終わった古い充電池からの発火の可能性が高く、
漏電したわけでもショートしたわけではないいため、ブレーカーは落ちなかったそうだ。

家主は隣家や山林への類焼が無かったことだけは良かったと言っていたが、
俺たちは、「何より中に人が居なかったことのほうがいちばんだよ」と言った。
その後、昔のことから今のことまで話が止まらず、
1時間ほどで帰るつもりが3時間以上(10時~13時半)昼食も取らずに長居をしてしまった。
3人とも子供たちはみな成人し社会人になっている。
いろいろと落ち着いてこれからのことを考え始めた矢先の家屋火災だった。

現在彼は別のところに住んでいるが、生まれ育った家が無くなってしまいショックを隠せないでいた。
火災御見舞いに言った俺たちも、「何か手伝えることがあったら言ってくれ」としか言えなかった。


つづく。


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