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手術記念日

4年前の10月15日、肝細胞がんを腹腔鏡手術により切除するため、
その日俺は、朝から手術台の上に居た。
手術の朝は早かった、夜中の2時には目が覚めてしまった。
入院病棟の廊下を散歩して気を紛らした。
時間が経つのが遅い、モヤモヤした。
08:20 看護師さんが病室まで迎えに来て、徒歩で廊下を歩きエレベーターに乗って手術室へ。
    手術室に向かう途中、妻と長女が来てくれていた。
    「行ってくるよ」と言い残し、手術室に入った。
08:30 手術台の上へ、
    うっかりガムが口に入っていたので「ヤバい」と、慌てて飲み込んだ。
    「麻酔を入れていきますね」
    CTやMRIの造影剤の時よりも少しピリピリが強いような気がした。
    次の瞬間、 手術は終わっていた。

10年前のくも膜下出血の時と同様、執刀医の顔すら見ずに手術は終了していた。
手術に要した時間は、2時間だったそうだ。
前室には、妻と娘が待っていた。
「腫瘍あったよ、焼肉のレバーみたいだったよ 」
妻も何を話しかけたら良いか混乱していたようだった。
ベッドに寝かされたまま天井が流れていく、

ICUに到着、いろんな管が繋がれていく。
それから半日は麻酔も残っているのか、よく眠れた。
しかし、22時の消灯後が大変だった。
30分おきに寝ては起きての繰り返し、腰痛も重なり結局睡眠不足だった。
これが4年前の肝細胞摘出手術当日のはなし。

癌細胞が1cm未満といった小さなうちに発見及び切除し、リセットボタンを押すことが出来た。
ただ癌細胞が無くなり、また普通の肝硬変に戻っただけだ。1からの再スタートだ。
そう思えたから気分が晴れていたのだと思う。
さすが沈黙の臓器、しれ~っと肝硬変にも肝臓がんにもなってくれる。怖い臓器だ。

肝臓がんは再発、転移の確率が非常に高い癌である。
手術から5年10年経ったからと言って、安心できる癌ではない。
現在は肝臓の数値も良好で、とても健康的な生活を送れているが、いつ再発するかわからない。
肝臓がんの再発は覚悟している。人生を逆算できる精神状態を保つように努力しているが、
人知れず不安を押し殺すのって結構疲れるんだよね。

造影剤入りCTで癌細胞が発見されてから2ヶ月で手術、その後幸運にして丸4年間再発も転移も無い。
あとどれくらい無発症でいられるのだろう?
確率的には術後5年で再発80%だからなぁ。。。

木曜日には造影剤入り造影剤入りCT検査を受けることになっている。
どうか今回も無事に検査で良い結果が出ますように(祈)


つづく。


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