現代の消防団

先週は雨ばかりだったが気温はそれほど低くなかったのだが、
日曜日からは晴天だが北方向からの風は強く、異常に気温が下がったと言うより寒いくらい。
昨日も朝からあまり気温が上がらず、昼間も薄手の上着を脱ぐことができなかった。
北海道では各地で初雪を観測したそうだ。
昨日の日中は、日差しが降り注ぎ、秋のさわやかな陽気になった。
やっと夏が終わったなと思う間もなく冬に突入する勢いだ。
しかしこの寒気は一時的なもので、次第に抜けていく見込みだそうだ。
明日からは再び季節が逆戻りし、最高気温はまだ30℃近くまで上がる所も出てくるのだとか。
季節の変わり目、風邪と腰には気を付けようと思い、今日からまた腰のコルセットを装着している。

秋雨が一段落し、朝晩と日中の寒暖の差が大きくなり、夜露も下り始めると山のキノコの季節だ。
例年通りなら朝一にウチの裏山に入ると、モミの木の周辺にアカモミタケが生えているはずなのだが、
2年ほど前からそれが全く採ることができなくなった。
原因はシカだ。シカはイノシシとは違い牙で掘った形跡もなく、
その場所にキノコがあったのかどうかもわからない。
しかしその周辺を見るとシカの足跡と寝床が見えた。
特に今は発情期なので、元気に走り回った深い爪跡もあった。

シカは夕方になると毎日のようにピーピーと鳴いている。
最初は誰かがクマ除けのホイッスルでも吹いているのかと勘違いしたものだが、今はもう慣れた。
生えたそばからシカに食べられてしまうのだから、今年のキノコも諦めるしかないな。

この時期と言えば11月に行われる消防特別点検での操法の練習が思い出される。
週に3回、仕事終わり19時過ぎからの全力ダッシュは20代30代でも辛かった。
2時間ほど大汗をかいてからの詰所での冷えたビールは美味かった。
話も盛り上がり、「23時をメドに」の部長の言葉も届かず、練習より長い時間飲んだ。
若いころの俺はそれが普通だと思っていた。
「消防団がおとうちゃんを依存症にさせた」と、妻は極論を言う。

しかしいろいろ規制が厳しくなった今、現役団員たちに聞くと、
「練習が終わったらみんな直帰ですよ」
「七さんが居たころがいちばん面白かった」と当時を知る現役幹部たちは言う。
年に1度の旅行も廃止され、飲み会もほとんど無いそうだ。
コロナ禍で特別点検自体が中止されていたこともあり、
消防団 ＝ 酒　というイメージは過去の話となっている。

今週末、消防団OB会による放水試験会場の草刈りに出役する。
慰労会もあるそうだが、もちろんその飲み会はパスだ。


つづく。



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