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性的同意の壁

先々週の週末、邪魔なカエデの枝を剪定中に誤って傷つけてしまったTV共聴アンテナ線を、
本日午前中にNHKの工事の人が修理に来てもらえることになった。
ばあちゃんの寝室がある離れに引き込んでいるアンテナ線だったので、
「年寄りにテレビのない生活はありえない」とこの1週間散々言い続けられていた。
良かれと思い気をきかせて邪魔な枝を切ったのが仇となった。
光ファイバーの引き込み線なので、素人の俺はもちろんのこと、
電気屋さんにも手が出せない代物なので専門の人を頼むしかなかった。
これでやっとばあちゃんに嫌味を言われなくて済む。

『性的同意』についての記事を読んだ。
恋愛も結婚も、いろいろと難しくなってきたんだなと50代半ばのおじさんは思った。
社会的な性的同意への意識から、男性は女性にアプローチするリスクが高まって
恋愛についても及び腰になり、女性は待ちに徹する状態となったことで、
男女の関係は微妙な位置づけになりつつあるのだとか。
「不同意性交罪」の容疑で逮捕される事件があちこちで報じられているが、
その容疑者のなかには「性交渉には同意があった」と供述をしている者もいる。
「嫌なら最初から断ればよかったのだ」とか「揉めたくなければ性的同意書を取るしかない」と、
最初から予防線を張るしかないといった恋愛感情が一気に覚めてしまうような意見もある。

男女間の性的関係に刑事責任を実装したのが「不同意性交罪」であり、
これが今どきの男性にとって女性とのかかわりそのものを回避するきっかけともなりうる。
現代社会の男性にとって、女性とお近づきになり性交渉をすることは、
その女性から「レイプ犯」として警察に通報される可能性もある。
このため、女性とかかわりを持たず女性と性交渉をしないという選択をする方が、
よほどコスパが良いと判断する人が一定数現れてしまうのも不自然な話ではない。

社会的な「性的同意」の意識の高まりによって、誠実な人ほど女性から遠ざかり、
「性的同意なんかどうでもいい」と考えてしまう人ほど恋愛や結婚に結び付かないのではないか?
「女性を不快な気持ちにさせてはならない」という男性側の意識もあり、
男性が女性に対して性的アプローチで不快な思いをさせてしまうということは、
単に不快なだけでなく、なんらかのハラスメントとして非難されてしまうこともある。
アプローチが好意的に受容され良好な関係を築けていたとしても、
後々関係が悪化してしまったときには、事後的にその評価を反転されてしまい、
性交渉の場合には刑事責任を問われることさえありうる。

男女問わず、どちらかがお互いの距離を縮めようとする行為を怖がり、
男女の距離はずっと遠いままになってしまい、若い男女の関係は希薄となり、
それが「若者の恋愛離れ」という形で現れているのではないか?

「同意」や「信頼関係」にビクビクしながら生活するのならば、
「めんどくさいからいいよ」といった気持ちになってしまうのも分からないではない。


つづく。


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