逃げてばかりでは

2日連続で汗ばむ陽気となった、11月半ばというのにいったいどうなっているんだ？
日中の気温は20℃を超え10月下旬並みの陽気となり、この暑さは今週いっぱい続きそう。
上着を着ると汗ばみ、陽が落ちても気温はそれほど下がらない。
先週は一瞬寒くなったので冬着を用意をしたけど半分だけ秋服に戻した。

日曜日に消防特別点検の見学に行ってきたが、上着を脱いだのは初めてだった。
団員のころは、靴下二枚履きとタイツ、モコモコの防寒着で防寒対策をしたものだ、
点検会場では吐く息も白く凍えるほどだったのに、今年は団員のおでこも汗で光っていた。

一方、日本の南の海上には22号23号24号の3つの台風が発生、さらに昨日25号が発生した。
11月に台風が4つ同時に存在するのは初めてだそうで統計史上初の珍事である。
来週初めには上空に寒気がやってくるがそれは一時的なもので、
少なくとも12月上旬にかけては平年よりも高めの気温の日が多いと気象予報士は言っている。

不登校の小中学生1年で4万人以上も増えたのだそう。
嫌がる子を無理に通わせない保護者が増加し、
いじめなどのほかにも、家庭の状況の変化、親子のパワーバランスの逆転、
核家族化や少子化で家族が狭いものになっている。
子供を尊重して好き放題させると、24時間時間を気にせずデジタル三昧。
家の中の居心地がよくなり過ぎているなどがその理由かも？

俺たちが子供のころは学校に行きたくないと言っても周囲が許してくれない雰囲気があった。
家に居てもつまらなかったし、「宿題おわった？」と親がうるさかったので外でみんなと遊んだ。
夏休みも昼間のテレビは大人向けでつまらないので学校の校庭、山や川で遊んだ。
早く二学期が始まらないかな、とさえ思っていた。

自分の気持ちに正直に行動できるようになることはいいことだと思う反面、
学校に行きたくないから行かないという子どもが大人になって、社会で通用するのかが心配。
心身に異常をきたしたり、いじめを受けている場合は例外だが、
そうでないなら歯を食いしばって辛い時期を耐える経験も必要かなと思う。
社会に適応しなければならない時がやがて誰にでも必ずやってくる。
長い人生、嫌なことや辛いことはたくさんある。逃げてばかりで損をするのは自分だ。

俺は断酒8年目にしてもアルコール依存症回復発展途上の身だ。
過去に精神的に追い詰められ酒に逃げた俺は、軌道修正するにはまだまだ時間がかかる。
肝臓に爆弾を抱えながらも、恥ずかしい思いをしながらも、
一歩一歩回復への階段を登っているのに、気の緩みから再飲酒なんかしてしまうと、
奈落の底に突き落とされてしまう、以前のようには戻るなんて夢のまた夢となってしまう。
そうならないよう、これからも過去を反省し、逃げないで前を向いていくしかない。


つづく。



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