何もかも投げ出して

ここ数日、風は強いが晴天が続いている。
日中は上着を着なくても大丈夫だ。

どんなに頑張っても結果が出ない時、
理不尽な注文をされた時、
自分の気持ちが相手に伝わらない時、
誰にでも、何もかも投げ出して自由になりたい時がある。

俺がうつ状態の時は、「子供たちが成長するまでは」と思い、
表面上は平静を装いながらも酒に逃げてしまった。
自分さえ耐えていれば、「酒が自己解決させてくれる」と、
自分を慰め、勘違いしてしまった。
引き篭りが羨ましいとさえ感じていた時もあった。
しかしそれは、孤独を意味する。
人と接することが好きな俺にとっては、それは耐えられないことだった。

当時の俺と同じように思い悩んでいる人は、
辛いことやめんどくさいことも含め楽しんでもらいたい。
決して俺のように、道を外れて寿命を縮めることのないように。


昨日の夕方、
母さんのそばを離れようとしない甘えん坊のクロを引き連れて、
サビ母さんが「腹減った～」と夕食の催促に来たので、
懐中電灯を手に餌場にカリカリを持って行った。
空腹のサビ母さんはさっさと餌場へ、
しかし、外が嬉しいクロはなかなか行ってくれない。
追い飛ばすようにクロも餌場に連れて行き、
親子の食事の様子をイスに座って眺めていた。
そしたらまたボスの登場！
俺の存在に気付いたにもかかわらずボスは、動じることなく、
その場でチョコンと座り、俺とにらめっこ。
俺とボスの距離2ｍ。
そしたら食事を終えて飛び跳ねていたクロが飛び出して来て、
俺とボスの間に着地。
ボスとの急接近にビックリして、
ボスを見たまま10秒以上フリーズ
子猫には手を出せないボスは、のっそのっそと退散、
クロはその場でしばらく尻尾を太くし、
背中の毛を逆立てながら硬直していた（笑）
こうやって、子猫もいろんな経験をしていくんだね。

つづく。



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