コロナ、味覚と嗅覚

長女がゴールデンウィークの休みを使って一時帰省してきた。
客商売の会社なのでゴールデンウィークの休みも変則らしい。
とりあえず今週3連休して、あとは5月中のどこかにもう3連休するそうだ。

彼女を駅まで迎えに行った。
連休初日ということもあり、下り方面行の国道は激混みだった。
まだ朝食を取っていないと言うので、マックでドライブスルーした。
俺「若いって良いね、朝からバーガーとポテトかよ」
娘「う～ん、ちょっと脂っこいけど味が濃くないとまだ味覚が駄目なんだよね」
そうだった、彼女はワクチン4回も打ったのに先月末にコロナにかかったんだ。
尚且つ味覚と嗅覚をやられたそうだ。
だいぶ治って来たんだけど、まだ薄味が無理っぽい。
コロナ最盛期のころは納豆の味もわからなかったそうだ。
総務部なので備品を届けに男子更衣室に入っても、オヤジ臭がわからなかったのだとか。

車中でマックを食べながら、昨日のニュースを思い出した。
運転しながらサンドイッチ食べるのは「ながら運転」で交通違反だそうだ。
車のハンドルであったり、ブレーキ操作を的確に行えない可能性があるので、
道路交通法に抵触する可能性があるとのこと。

運転しながらのスマホは安全運転義務とは別の条文で規定があり厳罰化される。
スマホホルダーなどを使用していても、
走行中にスマホやカーナビを触ったり注視したりする行為は、
違反点数3点が課され、普通車であれば反則金は1万8000円の違反となる恐れがある。
スマホナビやハンズフリーなど、道交法も時代に追い付くのに必死だ。

運転に集中できないからと、運転しながらの車中食が交通違反のとなると、
車に元々付いているドリンクホルダーも違反を煽っているのではないか？
もっと言えば、カーラジオ、カーオーディオも聴覚を奪われ運転に集中出来ない。
もっともっと言えば、気が散るから助手席の人との会話も禁止にしなくてはならなくなる。
まあ、運転中のパンとコーヒーくらいは勘弁してよ。

すっかりポテト臭で満たされた車で自宅に着いた。
まずは事務所のシロにあいさつ、彼女がシロの命の恩人である。
7年前俺が精神病院入院中に、瀕死の状態だったシロを拾って来たのが長女だ。
俺が退院したら、既に事務所には立派なケージに入ったシロがいた。
退院直後で身体に力が入らない中、点滴や強制給仕をレクチャーしてもらったのを覚えている。

昨夜は女性陣が居間で寝ている俺の枕もとで遅くまで起きていたので寝付けず寝坊だ。
外に出るとノラ3匹が「遅せーよ、腹減った」と待ち構えていた。
久しぶりに騒がしい我が家である。


つづく。



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