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飲酒運転常習者

運転代行業者、勤務中酒気帯び運転容疑で逮捕というニュースを見た。
その運転手は「昼に焼酎ロックを3、4合飲んだが酒は抜けていると思った」と供述。

昼に焼酎ロックを3、4合ということは、たぶん飲酒が常習化しているアル中だろう。
「酒は抜けていると思った」は、飲酒運転で逮捕された者の決め台詞。
本人も重々、抜けていないのは承知のはずだ。
乗せた客も飲んでるから、自分の酒臭が気づかないと思ってる常習犯であり、
何の為の運転代行かと思ってしまう。
数年後にはこういう人達がライドシェアを始めるようになるのでは?と思うと怖くなる。

今はそんなことを言っている俺も、かつては飲酒運転の常習犯だった。
運が良いのか悪いのか、未だかつて飲酒で捕まったことはない。
これだけ道交法がきつくなっても、飲んで運転して帰ってしまう人は、
多少なりともアルコール依存症に片足突っ込んでいるんだろうと思う。
悪知恵を働かせて飲酒運転で帰っていた俺も、
20代のころから血統書付きのアルコール依存症予備軍だったのだと思う。

精神病院入院前、日に日に飲酒量が増えていった。
5合の紙パックの焼酎を1日で空けた時には、アレッ? ヤバイ!と思った。
身体の心配より先にお金の心配をした。頭がイカれていた  もうクズだ。
酒を買いに行く時も、もちろん飲酒運転だったので、
警察の取締りの少ない帰宅ラッシュの時間に酒を買いに行った。
夕方5時から7時くらいまでが狙い目だった。
昼間は、スピードや信号無視、一時不停止や携帯使用などの取締りがあるので、
もし停められたりすると、呼気のニオイで飲酒しているのがばれてしまうからダメ。
夜は飲酒の取締りがあるから絶対ダメ。
計算を誤ってストックを切らしそうな時は、
通勤ラッシュが始まる前の早朝4時~5時のコンビニを利用した。
酒のためならその辺の悪知恵も正常に働いた。

でも、羞恥心だけは忘れていなかった。昼間に酒が切れるタイミングを作らないように、
ペットボトルの残量を確認し、夜に酒を買いに行けるような計算をした。
酒を買いに行く店も、アル中がバレないようローテーションでその都度店を変えた。
計算ミスをした時には、家からちょっと離れた町のドラッグストアに行った。
ゴミの日に空いたペットボトルを出すと、飲酒量が近所の人にばれてしまうので、
投入口が大きいゴミ箱が置いてある店をチェックして、そこに捨てていた。
異常飲酒者であるということを隠し通したかった。
もちろん酒を買いに行く時は飲酒運転だ。その頃は道交法なんて眼中になかった。
酔っぱらった時の道の選び方と運転方法は、若い頃から培われたものがあったので、
間違いを起こすことはなかった。
そして隠れ飲酒は続き、アル中への道を一直線となった。

酒を断って8年目の今は「あの頃はなんて愚かなことをしていたんだ」と思うが、
酒のためなら平気で噓もつくし違反もする。
アルコール依存症はそんな病気だ。


つづく。


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