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「さん付け」

昨日までの猛暑から一転、今日は雨、
気温が上がらないそうだから、服装と体調管理には気を付けねば、

若い職人さんと話した。
最近「さん付け」するように指導する小学校が増えているそうだ。
あだ名はもちろん、「君」や「ちゃん」もNGだそう。
親しい友人を「○○さん」と呼ぶことができる?

あだ名は身体的特徴や失敗行動など相手を蔑視したものが多いとのことで、
呼び方だけでいじめを根絶できるわけではないが、抑止することにはつながるとか。
なんか、PTAが怖くて「責任を取りたくないからさせない」
といった教師側の「逃げ」にしか見えない。

一律にルール化すると、管理は楽チンになるが自分でものを考えなくなる。
「さん」は相手への敬意を示すと同時に距離の遠さも示すもので、
利点もあれば欠点もあるという意味では、
あだ名や呼び捨てと変わらないのではないだろうか。
大人の身勝手は、素直な子供の自ら考え決める力を奪っていくのではないか?
今の子たちは、親しみを込めたあだ名をつけるセンスがないのかもしれないけど。

そんな慣習は時を経て時代が変わっても「ルールなので」という一言で継続する、
これが様々な「謎校則」を生む問題点となっている。
俺たちの学生時代にも、学ランの長さ、ズボンの太さ、スカートの長さなど、
校門の前でcm単位で測られた。パーマや茶髪でも注意された。
そんな「謎校則」も、ゴマ塩頭になった今では茶飲み話の良いネタとなっている。

あまり規則を作りすぎると、いじめが表面に出ずわかりづらくなるのではないだろうか?
ズルい子供は、それをうまく利用して水面下でしらばっくれて悪さをする。
教師の前では「さん付け」しているが、SNSとか裏では別の人格での付き合いが増え、
余計に教員は理解が難しくなるのではないか?
揚げ足を取る子供が増えるのではないか?
警察に捕まらないようにレーダー探知機を車内に装着するのと同じで、
表面上の規則さえ守っていれば、法の目をかいくぐりやりたい放題になる。

社内でも上司も部下も「さん付け」で呼び合うところもあるそう。
肩書での呼び方を改めて、一人ひとりを優秀な社員として尊重し合い、
働きがいを持ってもらうことが狙いだという。
これもハラスメントに怯える上司側の「逃げ」なのかもしれない。

逆に、生徒や部下に対して「さん付け」すると、
捉える側は「バカにしているのか?」と思うのではないか?
大人の世界では、役職や年齢に関係なく上下関係があり、
相手を尊重する形の表れとして「さん付け」するのであって、
それが自然だと思う。
俺がぺーぺーのあんちゃんのころは、
目上の人からの「〇〇さん」とか「〇〇先生」とかでよばれると、
「俺もまだまだだな」と感じたものだ。

あまり謎ルールを増やすと「ルールは破るためにある」って言われちゃうよ。

つづく。


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