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甘味が止まらない

今更ではあるが、断酒開始時から甘いものが止まらない。
甘いもの好きの妻とチョコレートを取り合いするほどだ。
食事の基本は、炭水化物、肉や魚などのたんぱく質・脂質、野菜などをバランス良く食べる。
それはわかっているのだが、脳が糖分を欲してしまう。
突然断酒をすると、それまで常にアルコールにさらされていた体がびっくりしてしまい、
色々な症状が出てくる。
その中の代表的なものが、「酒を急にやめると無性に甘いものが欲しくなる」という症状だ。

酒をやめると何故甘いものが急に欲しくなるのかについては、いくつかの説が存在する。
1つ目は、お酒には糖分が多く含まれているので、急に断つと糖分が一時的に不足してしまい、
甘いものが欲しくなるという説。
が、この説には限界もあり、ビールや日本酒などの醸造酒には糖分が含まれているが、
蒸留酒であるウイスキーや焼酎などには糖分が含まれていないからだ。
そのため、あくまでも醸造酒をずっと飲んでいた人が断酒した場合のメカニズムだと考えられる。

2つ目は、インスリンを切り口にした考え方で、お酒を飲むとインスリンの分泌が減少し、
一過的に血糖値を下げることができない状態になるため、糖分を欲しいと感じない。
しかし、酒をやめるとインスリンの分泌が正常に戻り、血糖値のコントロールが正常になるため、
糖分を摂取したいという要求度が増すという説。
酒を飲みながらのおつまみ食べすぎは、インスリンが原因ではないかと考えられる。
また、お酒を飲んである程度の時間が経つと無性に糖質が食べたくなるのは、
抑えられていたインスリン分泌が回復するためとも考えられるので、説得力がある説である。

3つ目は、ドーパミンを分泌するためという説で、
断酒によって分泌されなくなったドーパミンを、甘いものを摂取することで分泌しようとする。
これも結構説得力がある説で、この説のキーワードとなるドーパミンは、甘いものだけでなく、
脱法ドラッグなどでも分泌され、依存症に関与する快楽物質と言われている。
よってアルコール依存症の人が薬物依存などになりやすいのも、
このドーパミン要求性が高くなっているためと考えられている。
加えて、ドーパミン分泌が減ると食欲が増えるので、断酒によってドーパミン分泌が減り、
その分泌を補うために糖分を要求することに加え、食欲自体も上がるため、
より糖分摂取が増えると説明できる。

さらに別の説として、飲酒時は胃にダメージを与えていて甘いものを避ける傾向にあるが、
断酒することで胃の状態が正常に戻るため甘いものへの要求が回復するというものもある。
通常、胃に糖分が入ってくると胃酸分泌が促進されるため、多少胃粘膜にダメージを与える。
とはいっても、胃粘膜は保護されているため、糖分を取っても胃痛になることはない。
しかし、アルコール摂取によって胃粘膜が傷んでいる状態の胃に糖分が入ると、
さらに胃にダメージを与えてしまい胃痛などの不調につながってしまう。
空腹時にアルコール濃度の濃いお酒を大量に飲酒した結果、翌日胃痛に悩まされた経験があるが、
まさに胃粘膜をアルコールが傷つけた証拠といえる。

どの説も、何となくではあるが俺にすべて当てはまっているような気がする。
精神科医からは、「お酒をやめると甘いものが欲しくなるんだよね~♪」と言われる。
何を隠そう精神科の先生は大の甘党でプリン好きだ(笑)
肝臓の医師からも、採血の結果を見ながら、
「食べ過ぎないようにね♪」くらいにしか言われない。

はたして俺は健康のために甘いものを克服できるのだろうか?


つづく。


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