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空白の時間と依存体質

お祭りや各種イベントが例年通り復活している。
消滅したものもあるが、復活したものの中にはコロナ禍で休止していた反動で、
以前よりも盛り上がりを見せているものも多い。

お祭りやイベントには「酒」が付き物である。
俺もアルコールを燃料にして高揚感を楽しんでいたうちの一人だった。
楽しむために酒を飲むというよりも、むしろ酒が飲みたいがために盛り上がろうとしていた。

新年会や忘年会、イベントの慰労会や懇親会、花見やバス旅行など、
「親睦」とか「研修」などと言うと聞こえは良いが、結局酒を飲む場が欲しかっただけだ。
たしかに酒が入ると会話も弾む、相手との関係も近くなり深くもなった。
それが飲みニケーションと言うものだ。
俺もその飲みニケーションをフルに活用していた。
それで良いと思っていた。
もともと人見知りの俺は、酒宴が無いとうまく話もできなかったので、
勇気を出すにはアルコールに頼るしかなかったような気もする。

ただ、そのアルコールへ依存が慢性化し、不安になったら酒、勇気を出すなら酒、
終いには、間が持てないから酒、ヒマになったら酒、とりあえず酒、となり、
酒が無いとダメ、というような思考となり、脳と身体を壊して行った。
行きつくとこまで行って断酒を余儀なくされ、現在は断酒継続しているわけだが、
おかしなことに、酒が無くても他人と接することが出来るし、楽しく生活が出来ている。

酒は止まったが、酒を飲まない代わりにコーヒーや夏場の炭酸水は中毒のように飲んでいる。
外出時にはトイレの問題があるので、外出前に水分摂取を我慢するほどだ。
タバコも、加熱式タバコを改造してゼロニコチンタールのリキッド注入式で爆煙仕様にしている。
これも気が付けば口に咥えている。
ガムも常に口の中に入っている。

ネコやメダカを飼うようになり、餌付けやトイレの世話があるので、
朝晩は家に居なければならず、頼める人が居なければ、
精神病院を退院してから外泊をしていない。
それに、畑の散水や収穫もあるので、家を空けられない。

ペットの飼育や畑の管理、スケジュール表やこの日記など、
酒を飲んでいたころにはしていなかった習慣だ。
酒を飲み続けていたならば、どれもできなかったことだ。

空白の時間を恐れるといった俺の性格と、物質への依存体質を治すことは難しいが、
空いた時間に酒に目を向けなくなったことは良かったと思っている。


つづく。


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