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コンパクトシティ

昨日は比較的に暖かい1日だった。
あと2日間で大掃除と洗車、門松と神棚の飾りつけを済ませよう。
子供たちも帰省しているが、手伝ってくれるかどうかはわからない。

北海道の多雪地域では平年の3倍を超える積雪が10日間続き、
高齢者をはじめ市民生活への影響が長期化し、除雪作業員の人手不足も深刻となっている。

大雪のニュースが流れると、必ずと言って良いほど「そこに住んでいるのが悪い」的な意見が出る。
たしかに現在の田舎は住みづらく、若者の人口流出が激しく、
子供も生まれないので過疎化の一途であることは間違いない。
だが、代々受け継がれた土地家屋とそこで収入を得て暮らしている人も居る。

1990年代から広まったコンパクトシティも
医療・福祉・商業などの生活サービスの持続性が向上し、生活に必要な施設が集まるため、
移動も徒歩や公共交通機関で通えるようになるとされているが、
田舎暮らししかしたことのない人に突然「引っ越してそこに慣れろ!」と言っても無理があるし、
人口減少や高齢化、市街地の人口分散が進むことで、
・地域産業が停滞し活気がなくなる
・市街地の人口が分散することで、十分な税収が得られない
・財政的に厳しくなり行政のサービスを充実させられない
といった人口問題も重視されている。

それに、農業や漁業が盛んな地域から人口が流出してしまったら、
都市部の人たちは飲食物をすべて輸入に頼ることになる。
何かしらの理由で輸入が止まってしまった時に、食料不足に陥ってしまう恐れもある。
農業漁業離れが問題視されているにもかかわらず、
コンパクトシティによって中心市街地に人口を集めてしまえば、
後継者不足で農村漁村は衰退し、既存の農家や漁師が減るのは目に見えている。
市街地に人口が集中すれば、住宅も密集するので騒音問題などの近隣トラブルが増える。
人口が集中すると、どうしても交通渋滞が発生してしまう。

多雪地域の人たちが雪で苦労しているのを見て、「そこに住んでいるのが悪い」と言う人は、
夏の猛暑酷暑の中、冷房無しで過ごさねばならない都市部の貧困層の人たちに対しても、
同じことが言えるのだろうか?

人間は、急激な環境の変化には精神的にもヤラレてしまうことがある。
コンパクトシティは理論が先行してしまい、コスト面やプライバシー、人の心、
人口密集による震災台風などの自然災害での被害の拡大などを無視しがちだ。

結局何が正解なのかはわからない。
世代が変わり、周辺環境が変わり、どこでどう生きていくかを考え、
強制的ではなく、個人個人が「正解」を導き出すしかない。


つづく。


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