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プロとアマを区別

阪神・淡路大震災では発生1カ月で延べ60万人を超えたのに、
能登半島地震で、発災1カ月が過ぎても、
災害ボランティアセンターを通じて活動しているのは延べ3万人弱。
被災の度合いも様々だし、被災地へのアクセスが悪いので、
単純に人数を比較することに意味があるとは思えないが、たしかに低い数字だ。

県は「個別に被災地に行くことはお控えください」と呼びかけ、
公的に認められた団体でなければ活動しにくい。
プロとアマを区別してしまう空気がつくられてしまった。

阪神・淡路大震災では当時全国からボランティアが駆けつけた。
それを行政側は「混乱」と捉え、「責任」と言う言葉が頭にチラつき、
全て管理したいという空気がその後に出てきた。
市民活動を信じないと言うより、役所の自己防衛の意識が根底にあるようだ。

能登半島での活動を希望する人もいるが、
「SNSでたたかれる」と萎縮し、被災地入りを諦めているという事態も発生している。。
市民が自主的に動ける文化も無くなりつつある。
今の日本には、何もかもが制約、規則、個人情報保護などで、
行政や中心になるシステムが無いと活動出来ない風潮だ。
自分自身を責任あるポジションに置きたくないのだ。
「当たって砕けろ」「ダメもと」「責任は俺が持つ」は昭和のバカな思考なのか?

たしかに、作業もしないでスマホを掲げて写真や動画を撮ってばかりじゃ頭にくる。
火災や事故が起きても、消防や警察を呼ばずに人が倒れている姿をスマホで撮影しているのでは、
助かる命も助からなくなる。
俺も消防団に20年以上在籍していたが、現場で本気で活動している人の横で、
放水中の写真や消防車の写真を撮っているヤツには頭にきた。
「見せ物じゃねーんだよ!」と怒鳴った。

災害現場では、野次馬や承認欲求の塊のような人は論外だが、
自費で出向き、無償で作業してることを、
「コスパが悪い」「タイパが悪い」「待遇が悪い」と言っている人も、
そもそもボランティアには向いていない。

時代の背景もあるが、自己犠牲的な精神も失われつつある。
他人の目が四方八方にあり、自分の意思に反してそれが世界中に拡散される。
生きにくい世の中に変わってしまった。

そんな俺も、能登までは距離も遠く、行けば仕事や生活がままならなくなるので、
義援金を出すくらいしか協力できていない。


つづく。


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