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10歳違っていたら?

昨夜寝入る前にふと思った。
今の齢と10歳違っていたら?

10歳上だと65歳、
社会人になり、バブルの恩恵を全身で浴びていた世代だ。
現在定年退職して悠々自適の人も居るだろう。
俺も、入社した会社が居心地が良く、そのような立場だったかもしれない。
だが、酒の話は別だ、お調子者の俺はもっと酒の沼にハマっていただろう。
俺の若いころも酒宴や団体旅行も多かったが、
もし俺が10年前に生まれていたら、「酒」で今はこの世に居なかったかもしれない。
アルコール依存症という病気は今以上にタブー視され、
精神病院入院なんて口が裂けても言えなかった。
酒が原因で亡くなっても、「肝臓が悪かった」、「あの人は酒が好きだった」で,
話はうやむやのまま終わる。
しかし現在は精神疾患に対する見方も変わり、アルコール依存症=精神病と認知されつつある。
俺が今生きていられるのも、「酒好き」や「アル中」という言葉で片づけず、
アルコール依存症を疑って動いてくれた妻のおかげだ。

一方、10年後に生まれていたら45歳、
就職氷河期ど真ん中だ。
格差の拡大が問題となり、格差社会、ワーキング・プアが露呈しはじめた。
売り手市場だった俺たちの就職活動とは違い、内定も取れなかったかもしれない。
そうなると、早い段階で家業を手伝っていたことだろう。
経済も傾きかけ、結婚もしていなかったかもしれない。
そうなると結婚はしても、子供は3人も居なかっただろう。
俺たちのころは結婚して子供がいるのが当たり前の時代だった。
未婚者を「負け組」と差別する者も居た。
今後は、既婚者が「負け組」と言われるようになるのかもしれない。
「酒」についてはどうだろう?
俺たちのころより回数は減っていたものの、酒宴も旅行もあった。
元々酒好きの俺は、10年後に生まれていたとしても、
どん欲に酒の席を追い求めていたことだろう。
しかし、若いうちから酒に関する病気の知識を備えていただろうから、
早めのブレーキがかかったかもしれない。
40代後半になって精神病院に入院するほどアルコール依存症も肝臓病も悪化していなかっただろう。

現在は便利になったが昔に比べて家計は厳しくなっている。
酒は嗜好品ではなく、贅沢品となりつつある。
もし、もっと若く俺の子供たちと同じ世代に生まれていたら、
俺は酒のことを最初から毛嫌いして、酒の味すら覚えることが無かったのかもしれない。

全部タラレバのはなしだ。


つづく。


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