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嘘、言い訳、否認

またまた飲みもしないのに「酒」のはなし、
グルメ番組を見て満足しているのと同じ心境なのかもしれない。

10月にビールを減税して、第3のビールを増税する。
ビールは350ml缶あたり6.65円の減税、第3のビールは同約9円増税して発泡酒と同額。
今回の酒税改正で、チューハイの税額は据え置きのまま。
2020年の酒税改正でもビールが減税、新ジャンルが増税され、客はチューハイに流れた。
3年前と構図は同じ。

チューハイにシフトするのは良いのだが、
アルコール依存症者だけでなく、予備軍の人もストロング系だけには注意が必要だ。
飲む量を抑えてアルコール度数の高いものを選ぶ気持ちもわかるが、
自分を無理やり納得させ、アルコール摂取量をごまかしていては症状は悪化するばかりだ。
飲酒量よりもアルコールの摂取量のほうが大事なのだ。
脳が酒に支配されている人は、とりあえず酔えれば何でも良い。
安価であり、アルコール度数が高ければ尚更良いと考えがちだ。

俺の家飲みは1.8Lの紙パック焼酎から始まり、最終的には4Lペットボトルになった。
家飲み用の1.8Lの紙パックも、1週間は持っていたのに、
1週間では週の真ん中に買い足さなければならなくなり、2.7Lに換えた。
終いには酒を買いに行くのがめんどくさくなり4Lの4本入り箱買いになった。

ある日、4合瓶(720ml)の焼酎を飲み始めたら1日で空にしてしまった。
「これは飲み過ぎだ!」と、いつもの4Lペットボトルに油性マジックで目盛り線を入れ、
「今日はここまで」と決めても、翌朝にはその目盛りより減っている日が続いた。
精神病院入院直前には、ペットボトルに書く目盛り線も震えて、ミミズみたいになっていた。
5日で1升(1.8L)、すなわち1日に2合まで!と決めたが、最後のほうは全然守れなくなっていた。

ちなみに、俺もたまにコンビニでキンキンに冷えたストロング系を好んで買って飲んだが、
それは一日の飲酒量には入れずにごまかした。
飲酒量をごまかして、自分の中で勝手に納得していた。
外で飲むときには酒を飲んで乱れたり記憶を無くすことは無かったが、飲酒量など気にしでいないし、
いろんな酒を注がれるまま喉に流し込んでいたので、どれくらい飲んだか見当もつかなかった。
翌朝体内の酒の残り方で「昨夜は飲みすぎちゃったな」程度の尺度でごまかした。

コロナ禍では健康意識が高まり、ストロング系よりもアルコール度数低めのチューハイが伸びたが、
アルコール依存症者や予備軍には、糖質ゼロ・糖質オフ、プリン体ゼロなどは、
飲みすぎをごまかし、自分を慰めているだけの言い訳に過ぎない。

このように、脳が酒で支配されている者は身勝手な解釈で飲酒量をごまかし自分に嘘をつく。
アルコール依存症は、自分にも周囲にも否認をする病気なのだ。


つづく。


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