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酒と食事制限

昨日は入院中の病院食について書いた。
俺がアルコール依存症で精神病院に5か月間入院していたのは今から6年前、
その時俺は重度の肝硬変も併発していたので、食事もカロリー制限が掛けられていた。
肝臓病メニューなので、1500kcal/日に加え薄味を通り越した無味に近い味、
当然しょう油もソースも使用禁止、
同部屋の人にコッソリ分けてもらったふりかけもナーズに見つかり没収された。
退院時に没収されたそのふりかけとミンティアを返却されたが、
「もういいよ~」と、笑ってゴミ箱に捨てた。

俺と同じくアルコール依存症と肝硬変を併発していた俺と同年代の人がいた。
俺とその人の食事のプレートには「肝臓」と書いたあったのでわかりやすかった。
退院後の通院のとき、医師から聞いた話に、
その人は酒が止まらずに、何度も再入院を繰り返していた。
そして、肝硬変が悪化して亡くなられたそうだ。

5か月間の摂生により、体重が入院時より10kg以上も減っていた。
同部屋の人の中には、3食キッチリ食べるので太ったという人も居た。
どれだけ酒しか飲まない荒れた食生活をしていたのだろうと思った。
その他には、アルコール依存症と糖尿病を併発している人も居て、
デザートの果物も、紅茶に入れる砂糖も禁止されていた。
時々その人が、アイスの自販機の裏に隠れてモナ王を食べているのを、
病室の窓越しに見ていた。
その人は、院外研修であるAAや断酒会の例会回りの時も、
スーパーに立ち寄っては、例会前に6個入りのあんドーナツをコーラで流し込んでいた。
隠れ飲みならぬ隠れ甘味食いだ。

退院直前には、妻と一緒に栄養士の先生から退院後の食生活のレクチャーも受けたので、
当分の間は家での食事も、家族の食事とは別に薄味のものを作ってくれた。
当時我が家では、育ち盛りの子供たちは肉と油が大好物、
ばあちゃんは濃い味が好き、妻は甘いもの好き、
退院してから6年経つが、妻も高血圧と言うことで、
ある程度は薄味を守ってはいる。

夏は大汗をかくので身体が塩分を欲する。
塩辛いとまでは行かないが、夏場はどうしても味が濃くなってしまう。
それに、酒を止めたので甘味に目が無くなってしまった。
甘い物の味の差までわかるようになってしまった。
酒を飲んでいた時は甘い物など見るのもイヤだったのに、不思議なものである。
とりあえず今は、血液検査でもアルブミン、血圧、血糖値、そのほかの数値も正常だ。
ただ、予期せぬ肝細胞がんの再発だけが怖い。


つづく。


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