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改心せねば回復はない

妻が断酒会の例会に行ってきた。
「おとうちゃんも行く?」と聞かれたが、俺はいつもの通り「行かないよ」と返した。
妻は家族会の役員もやっているので、全国大会直前なので伝達事項もあるようだ。
もちろん俺は全国大会も行かない。
たまに近くの例会場に顔を出すくらいのスタンスがちょうど良い。

例会出席を終え帰宅した妻はたいへんご立腹の様子だった。
「何かあった?」と聞くと、マシンガントークが始まった。
他の人の発言内容は例会場から門外不出のルールなので言わなかったが、
アウトラインを喋ってくれた。
妻が言うに、酒害者本人が酒害体験を発言するのは良いが、
自分のことだけで、家族のことを蔑ろにしているということだった。

酒害者本人たちは、酒浸りの生活から抜け出すために努力するのは当たり前だが、
家族は全面的にバックアップするものだと勘違いしていると言うのだ。
自分のことだけで、家族がどれだけ被害と迷惑を受けているかを分かっていない。
共依存共依存と言っているだけで、家族がどう思っているのか理解していない。

共依存 ↓
アルコール依存症の妻は、依存症に巻き込まれた被害者と言える。
一方で、妻はアルコール依存症者のそばで病気の維持に手を貸している面があり、
間接的にアルコールに依存している。
共依存者は被害者であるとともに共犯者でもあり、依存症者に必要とされることで、
自分の存在価値を見いだすためにそのような相手が必要であるという、自己喪失の病気である。
アルコール依存症は、「人を巻き込む病気」とも言われる。
依存症者とともに心身を病み、依存症者の病気の進行を後押ししてしまう結果になるのが共依存。

酒害者本人は、自分のために「してもらう」という自己中心的な思考ではなく、
家族や周囲の人たちに「申し訳ない」と反省して陳謝し、
悔い改め、全てをさらけ出し回復のための協力をお願いするべきである。

今まで断酒会例会に参加してきて、配偶者や親、子供と一緒に出席している人は、
そのへんがうまくいっているケースが多い。
その反対に、酒害者本人のみで酒害体験談を武勇伝のように語ったり、
過去の過ちを一切語らず、近況報告や今後の目標ばかりを口にしたり、
例会の出席回数ばかりを自慢するような人は、家族との関係がうまくいってない、
若しくは口もきいてもらえないケースが多い。

自らの非を決して認めず、屁理屈を重ねて謝罪を拒否し続けていてはこの病気は回復しない。
どんなに例会や行事の出席率が高くても、それは自己満足にすぎない。


つづく。


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