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再発を恐れている

日曜日にお祭りでの酒の無い直来の席で8年ぶりの手締めを経験したためであろうか、
久しぶりに酒宴の夢を見た。
そこは畳敷きの大広間で、テーブルが川の字に3列ほど並んでいた。
テーブルの上にはせんべいやポテトチップスなどの乾き物と、
ペットボトルの2Lウーロン茶が並んでいた。
俺は自宅から持参した水筒に入ったコーヒーを飲んでいた。

昔を思い出してみた。
テーブルの上には鍋や刺身やおしんこ、瓶ビールと徳利が5本ずつ等間隔に並んでいた。
時間が経つにつれ、ビールや日本酒のお代わりをする人、焼酎と水と氷に変える人、
今の俺のように時間が経つのをひたすら待ちながらソフトドリンクを飲む人が居た。

8年間断酒と宴会欠席を続けていると、宴席の光景やテーブルに並ぶ飲食物を忘れつつある。
夢の中でも飲酒欲求は全く起きず、テーブル上の乾き物も持参したコーヒーも飲まず、
ただ周囲の人たちと談笑している俺が居た。

アルコール依存症という病気は、断酒してから10年経っても、
酒を1滴でも飲むと、瞬時に元に戻ってしまうと言う。
飲酒欲求も起きていないのに、再飲酒してしまう機会というのはどんな時に訪れるのか?
幸運なことに俺にはまだその経験は無いが少し考えてみた。
・再飲酒したらホントに元に戻ってしまうのだろうか?といった興味本位
・人生を投げ捨ててしまおうと思った時
・失敗や挫折、裏切り、その他強烈な心的ショックなどを受けてしまった時
など、いろんなケースが思い浮かぶ。

アルコール依存症者はみな再飲酒からの再発を常に恐れている。
だれもがあの忌まわしい過去を忘れていない。
その恐怖感を払拭するために、アルコール依存症と診断されて間もない人は精神科への通院を続け、
人によっては抗酒剤なども処方され、再発防止に努めている。
通院も処方薬も要らなくなった人は、自助グループに通ったり、
自分の病気について反復学習をしたり、依存症やその他の精神疾患について深く勉強している。

断酒に役立つアルコール依存症治療の三本柱
1:抗酒剤、2:通院(プログラム)、3:自助グループ(セルフヘルプグループ)、の三点
まさにこれらは理にかなっている。
依存症からの回復には自分一人の力では難しく、周囲の人たちの協力は欠かせない。
それに専門的な治療を受けることや仲間を得ていくことも重要である。


つづく。


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