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ペットの死

ガンで闘病中だった知人の愛犬が旅立たれたそうだ。
昼夜を問わず看病していたのだそうだが、朝ちょっと目を離した隙に亡くなっていたのだそう。
残念ではあるのだが、飼い主さんが最後まで一生懸命、
わが身のように頑張ってくれたことをワンちゃんも理解していたはず。
その人は他県まで出向き、ガンの手術までしていた。
ペットは言葉を発しないけれど、「もう十分だよ」「ありがとう」と感謝していることだろう。
ワンちゃんも、側に誰も居なくなったところで「そろそろ逝こうかな」と、
飼い主さんを悲しませないように独りで旅立ったのかもしれない。

今まで一緒に過ごしてきてくれたことへの感謝を、天国にいるワンちゃんに伝えてもらいたい。
現在はワンちゃんとのお別れによる喪失感のほうが強いでだろうが、後悔などしないでもらいたい。
今までワンちゃんのために頑張ってきた自分を褒めてもらいたい。

急には無理だろうが、早く悲しみを乗り越え、墓前のワンちゃんの写真の写真に向かって、
「おはよう」「おやすみ」と笑顔で言えるようになってもらいたい。

生きるものはいずれ必ず死を迎える。
それが早いか遅いかだけのこと。
肝細胞癌を切った俺も、手術後から10年と覚悟を決めた。
もしそれ以上生き延びられるなら「儲けのカス」と考えることにしている。
ゴールが見えていれば余命宣告をされてもショックは少ない。

人間より寿命の短いペットの場合、死を覚悟はしていても、
愛犬の死に直面すれば、身を引き裂かれるような痛みと苦しみを感じると思う。
「もっとしてあげられることがあったのではないか」と後悔が押し寄せる。
でも、たっぷりの愛情を注いでいたのであれば、
愛犬にとっても幸せな時間だったのではないだろうか。
愛犬が安心して天国にいけるように「ありがとう」と伝えて見送ることが、
飼い主さんがしてあげられる最後のお世話だとおもう。
しっかり送り出したら、ペットロスからゆっくり立ち直るしかない。

ペットロスは、悲しみ・混乱・怒り・罪悪感・否認・抑うつといった感情に陥りやすい。
中でも「否認」「怒り」「罪悪感」「抑うつ」の4つの感情は、
「ペットの死に伴う感情の混乱状態の中で、認めたり理解したりすることが特に困難な感情、
したがって克服が困難な感情」と言われている。
それにペットロスは重症化する場合もあるので注意が必要。

一人でいると愛犬のことばかりが思い出され、悲しみに押しつぶされそうになると思う。
そうした場合は、気が向かないかもしれないが、
興味が持てる習い事・スポーツ・読書などを始めてみると、没頭できるかもしれない。
悲しみから少し回復してきたら、エネルギーが湧いてくることだろう。

これは酒を忘れるためのアルコール依存症の回復にも通じるものがあると思った。


つづく。


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