SSブログ

田舎の我が家

月が替わった。
いよいよ早朝は寒くなって来て上着を羽織った。
これからの季節は乾いてくるな、コロナが息を吹き返しませんように(祈)

俺たち夫婦は、長女出生と同時に家に戻った。
それは俺が家業を継ぐからであって、
あのままリーマンを続けていたら同居は無かったかもしれない。
現に地元の小学校の同級生45人中38人は外に移り住んだ。
ある者は進学就職を機に、またある者は結婚を機に、都市部に出て行った。
俺を含め7人(うち4人は独身)しか地元に残っていない。
地元に貢献すべき役所員さえも都市部にハウスメーカーの家を建てる。
俺が家の仕事を継いだ25年前にはバブルも弾け、自営業の衰退は急速に始まっていた。
だから子供たちには、小さい頃から「うちの商売は継ぐな!」と言ってきた。

家も、俺のおじいちゃんの代から継ぎ足し継ぎ足しでまるで迷路のようで、
現行の建築基準法では増改築の確認申請が不可能な建物だ。
家を建てる土地は確保してあるが、
親父が早くに潰れて15年寝たきりだったので、新築は「夢」に終わった。
俺の代では今の家に騙し騙し住む選択をした。
俺は、ボロでも今の家が気に入っている。
いわゆる「味がある」ってやつだ。
強風時には室内でも風を感じる。ムカデやゴキブリとも友達だ。

子供たちも、就職先によっては「帰って来たい、あの家好きだもん」と言っている。
でも、車が無いと生活できない場所だ。
子供たちが結婚したら、たぶん相手の人は嫌がるだろう。
妻もそうだった。
妻は北海道から大学で東京に出て来て、就職先も都心、
都市部の生活に慣れていたので、田舎の不便さを知っていた。

それに、妻とばあちゃんの仲があまり良くない。
妻も「子供たちの夫婦とは同居したくない、私と同じ苦労はさせたくない」と言っている。
お客さんとして、たまに帰ってくる程度がちょうど良いのかもしれない。

俺個人としては、来る者は拒まず去る者は追わずだ。
本人たちの意思を尊重する。
どのようになってもフレキシブルに対応できるようにしたいと思っている。
あいつらも何時までも子供じゃないんだから、自分の道は自分で決めるでしょ?

それまで生きていられるかな?

つづく。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アルコール依存症へ
にほんブログ村


アルコール依存症ランキング






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康